【Republic of Iraq episode12】イラク南部に広がる平原へ ライト・ツーリング

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

ナシーリヤの街に滞在している間、Dhi-Qar Bikers の皆と一緒に走った様子を紹介します。

‘Ibadah の平原へ

とある朝、

Faqar の家の周り。少し路地に入ると舗装面はなくなる。

カウボーイ・ハットをシーシーバーにくくりつけるFaqar.

本日のライト・ツーリングに同行してくれるメンバーのみんな。

やっぱりSteedが多い。

CBR250も。

誰かの後ろを付いてくだけってのは楽だ。

テネレを囲んで談義がはじまるけど、言葉はわからないのにだいたい何の話をしているかが分かる。

途中、小さな村やスークを通り過ぎる。

Suq Al Shuyukh の街なんかを過ぎた辺りから

ユーフラテスの分流を脇にしたのどかな道がはじまる。

地元の子供は、バイクが沢山やってきて大喜びの様子。

トルコがユーフラテス川上流の水域を遮断したために、最近10年で劇的に水位が下がってしまったという。

たしかに、2月でこの水位なら、真夏は完全に干上がってしまうのだろうか。

周辺の農地の灌漑にも使われる川の水の減少は、特にイラク南部にとって大きな問題となっている。
サッダーム政権時に南部がシーア派の拠点であったことも状況の悪化に拍車をかけていた。

草原の脇を走る小さな半舗装路をゆく。

分流として蛇行する河川と周辺に茂る低木草がつくる独特の景色。
この日は本当に天気がよかった。

やっぱりテネレにはこんな感じの道が一番似合う。

草原ピクニック

どこまでもつづく’Ibadahの草原地帯。ゴミさえなけりゃあ本当にきれいなのになぁ。
中東諸国の人々に「ゴミをそこらへんに捨てない」文化を浸透させるとしたら、おそらく今の10代以下の子供が30~40歳になるまでの長い教育改革が必要だと思う。

画角内にゴミが入らないようにするのが難しいくらいそこら中にゴミが落ちてる。

CBRのチェンに問題発生。

プロテクターを身に着けたAhmadはバビロンの兵士に見える。

これが灌漑用のポンプのようだ。どうせイギリス製だろうと思ってみたら、どうやらインド製のようだ。委任統治時代のイギリスが植民地のインドから導入したのかもしれない。

草原では着々と料理が進められていた。

別の場所では盛大に焚火がおこされて、余熱で魚が焼かれる。

そんな感じでズラリと並んだ昼飯。

Jamus;ジャムース=水牛の骨。

食後のチャイは欠かすことがないイラクの人々。

Cyberpunk号のオレンジが草原の緑に映える。

今にもバラバラになりそうだけど、しっかり現役のキックスターター。

この日、先導の指揮をとっていた Wael氏と。

食べ終わって、一段落いれたら またナシーリヤへ戻る。

帰り、ユーフラテスに架かる古い橋。

トライクがギリギリ通れる幅。

橋上からは網投げで漁をする男たちが見えた。

てなわけで、ナシーリヤを拠点にした日帰りイラク南部ツアーでした。

つづく

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