【Islamic Republic of Iran episode27】Brothers Overlanding Factory~9,000kmぶりのオイル交換

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

イスファーハーンでの重要タスク
・米ドルの入手
・テネレのオイル交換とその他清掃
の内前者は到着した日に片付いているので、後者をやっつけちゃいたいと思います。

Ali 家での朝食

Ali家に滞在中は、朝食もずっと世話になってしまった。

Ali の実家の村で採れたウォールナッツを砕いて、

ESFAHAN の刻印がかっこいいすり鉢ですり潰す。

これを、これまた Ali の実家で採れたブドウの抽出液にいれて、これにパンをつけて食べる。

イランの伝統的な家庭や高齢の年代層は、なるべく自然のものを使うのを好み、ファストフードの類をあまり好まない傾向があるらしい。

Brothers Overlanding

さて、テネレの基本整備に関して 前々からイスファーハーンのとある工場と連絡をとり準備をしておいてもらっていた。

ファクトリーの名前は “Brothers Overlanding”.
イラク入国時に知り合ったハンガリー人ライダー Zsolt から教えてもらい、連絡を取り合っていたのだ。

思った以上に行程が遅れて、タイミング悪く Noo Luz にもろ被りしてしまったものの、店を開けてくれた。まじ感謝である。

ファクトリーはイスファーハーン中心から少し北西に外れたインダストリアル・エリアにあった。他の店は当然総シャッター・ダウン。

オイルの準備などをしておいてくれた Vrezh氏。体がめっちゃ大きくて英語が非常に流暢。兄の Arvin 氏と共同経営なので “Brothers” なんだね。

工場内の様子。最高だわ。日本に帰ったらまずこういうスペースをつくることから始めたい(仕事からにしろ)。

オイル交換・エアフィルター清掃・ほか

テネレ、ファクトリー in.

そいでこれらが揃えておいてくれた油脂・パーツ類。

まずオイル抜く前に、この engine clean なるものを投入して15分くらいアイドリングする。初めてやってみたけど、これでエンジン内がクリーンナップされるらしい。果たして効果のほどは?

キャメルのスキッドプレート外して、オイル抜き。まぁ汚れてるよね、、、ヨルダンのアンマンで交換してから9,000kmぶりだもん。
スキッドプレートはほとんど色がわからんくらい泥の薄い層が覆ってたけど、まだちゃんと自家塗装の色残ってたのね・・・

オイルフィルターに至っては、カタールのドーハで交換して以来か?おつかれちゃん!

オイルが抜けきるまで、チェンを清掃する。刷毛と灯油で可及的に。

Vrezh の小技。オイルフィラーから灯油を入れてドレンから流した後、エアで吹き飛ばす。これでより綺麗に古いオイルが抜けきるらしい。

新しいオイルフィルターは Twin Air 製。

これも Vrezh の小技。フィルターを装着する前に、先に中をオイルで満たしておく。こうすることで、交換後初動のオイルポンプへの負担を軽減できるという。Vrezh の手のデカいこと!

オイルは Motul 7100 10W-40 4T.
中東で高性能2輪用オイルといえばもうこれがデフォルトだと思う。

今回一番おそろしかったのがこいつ、、、 中東を8か月走り回ってノータッチだったエアフィルター。オマーンの砂嵐やイラクの粉塵からエンジンを守ってくれていたに違いない。でもおもったより汚れてない?こんなもん?

Uni filter 推奨の専用洗浄剤は手に入らなかったので、やはり灯油とディグリーザーで洗浄し、可及的に乾燥させる。

まぁ綺麗になった。専用洗浄剤で洗えるのはヨーロッパ行ってからかな。

リオイル用の専用フィルターオイルも手に入らなかったので、 Motul の MC CARE Air Filter Oil Spray なる代替え品を用意していてくれた。全体に軽く塗布して乾燥させて、再装着。カウル内に入り込んでた埃やら砂やらをコンプレッサーの強圧エアーで吹き飛ばす。

最後に、洗剤と水を借りて車体全体を洗浄。
ようやく綺麗に洗ってあげることができた。

わざわざ新年の休みに工場を開けてくれて、ファクトリーのスペースと道具を貸してくれた Vrezh氏に心より感謝。

つづく

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