こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。
ゴルノ・バダフシャン自治州の州都であり、パミールハイウェイ東の到達点であるMurghab;ムルガブまでやってきました。ここから、さらに北上し、パミール・ハイウェイの最高点といわれる Akbaytal 峠を目指します。
ここまでのルート
Akbaytal 峠 パミールの最高点へ
ムルガブの宿には、やはりパミールを旅した人々のステッカーが沢山貼ってあった。
宿の青年と。きっとまだ16~7だろうか。
ムルガブの小さな商店。
気になるお菓子がいくつかおいてあった。このバナナ型のゼリーかわいいな。
オランダからの2人は既にムルガブ以北を走り終えてるので、これからホログへと引き返していくようだ。
ムルガブ以北の道も、基本的には舗装されている、が、やはり穴だらけ起伏だらけ、亀裂だらけの場所が多い。それにしてもこのスケール。ワハーンとはまた別の、開けた景色に圧倒される。
ここで放牧されてるヤギやヤクからは、さぞかし良質なミルクや肉が採れるんだろう。
ゼーニャは動画も写真もスマホで済ませることが多いが、ガジェット類に詳しく、アクションカムはGoProではなくDJIを使っていた。
言葉では表せない、パミール独特の雰囲気。ただ荒涼とした大地に見えるけど、それはサウジアラビアのそれとも、イランのそれとも違う雰囲気だった。
高原に出てから、マーモットをよく目にする。これは彼らの巣穴。
丘の上にノウサギが見えたのを望遠でとらえる。
道脇に頻繁に姿を現すマーモット。近づくと、キャン、キャンという独特の警戒音を出して、まるでモグラのように穴に潜ってしまう。
そしてついにやってきた、Akbaytal; アクバイタル峠の入口。
ここからは未舗装路が峠の頂上までつづいていく。
Pik Dvukhglavyi など、ゴルノ・バダフシャン自治州中央に聳える山々が見える。どれも標高5,000~6,000m級だ。
峠の頂上にて、まずはバイク2台。
ゼーニャと2人で。
テネレと。本当に、よく走ってくれてる。バイクに感情があるとは思わないけど、もうこのテネレは 管理人にとってただの鉄の塊ではない。
ゼーニャの時計で、標高は4,669m を示していた。
ヤギにしてはデカすぎる足跡、はきっとアイベックスだろう。
アクバイタル峠の頂上で、管理人が持ってきてる飛行帽と、携行空気入れをつかって ”Zero Fighter” ごっこをして盛り上がった。不敬だったら申し訳ない。ガンファンの方には、カップ&ソーサー持ちで申し訳ない。
ゼーニャもやるように勧める。最初は嫌がったが、帽子を被せてインフレーター持たせたらノリノリだった。息は切れきれ笑
標高4,600m で、お決まりの Gorilla 乾杯!
パミールハイウェイを引き返す
管理人的にはこのまま峠を北に下って、名所である Karakul湖 まで行ってみたかったけど、諸々の理由でそれは止めにして、ここを終着点として引き返すことにした。
アクバイタル峠から引き返す時の風景が、絶景に絶景を重ねるパミールの中でも最高に美しかったかもしれない。
一旦、峠の看板で再度止まって、
お互いステッカーを貼った。
管理人はグリーンハウスにステッカーを置いてきてしまったんだけど、パミールへの出発前にゼーニャに贈呈した分があったので、ひとまずそれを使わせてもらう。
帰路のパミール・ハイウェイ。
途中、中国とタジキスタンの国境緩衝線を示すゲートが、道から歩いていける距離にあった。
この地域の中国とタジキスタンの国境は、地図上でも不明瞭となっているものの、
まぁこれはやるしかないよね。
あんだけ苦労して入国した中国に、ここなら入りたい放題だぜ!!
って、小学生か。
実際には、ゲートの向こうが中国領土なのかどうかは謎である。
これから先、旅をどんなにつづけても これ以上の景色に出会えることはないんじゃないか と、パミールは本気でそんな不安さえ抱かせる場所だ。
魚眼レンズでも、とても収まりきらないスケール。
パミール高原にぽつねんとある墓地。
赤土が特徴的な小山のそばには、鉄鉱石が沢山落ちていた。
放牧のヤクの群れ。
緑緑しい湿地で、苔草を食むウシたち。
まだまだ、見たこともないような景色が目まぐるしく更新されていく。
途中、ワハーンからの合流点を過ぎて、パンジ川からみて内陸側のパミール・ハイウェイを進んでいく。
途中休憩。
ゼーニャ持参のインスタント・スープパスタ?みたいなのを分けてもらった。彼のマグカップにはロゴがプリントされていて、ちょっとうらやましかった。管理人もそのうち RIDING THE GLOBE のマグカップつくりたいなぁ。
合流点以西の道は思ったよりも悪く、けっこう深い砂利道なんかも出てくる。
日が傾きだしたけど、この日はこのまま一気にホログまで戻る。
F800GS に またもトラブル発生。スクリーンを留めていたボルトが脱離したようだ。用意のいいゼーニャだけど、なぜかタイラップを持っていないみたい。管理人のタイラップで応急処置。持ってきといてよかった~。
ヒツジたちの一向で道が塞がれることも。
途中、濁流にかかった今にも崩れそうな橋をわたる人々に出くわした。最後に残されたワンこが渡れるか不安だったけど、無事渡れたようだ。
そしていつのまにか日は落ちて、真っ暗なパミールハイウェイを走ることになった。
ホログに到着する直前、夜のガソリンスタンドがイイ感じに燈る。
こうしてムルガブからアクバイタルを経て、ホログまで帰ってきた。もう、このパミールの旅も終盤になってしまった。
つづく