【Islamic Republic of Iran episode25】”世界の半分” イスファーハーンへ

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

カシャーンの街からイラン中部を南下し、ついにイスファーハーンの街に向かいます。メインカメラのOMDが故障した状態でイスファーハーン入りするとは誠に遺憾ですが、まぁTG-6にがんばってもらおう。

ここまでのルート

イスファーハーン入城~まずは米ドルの入手

イスファーハーンの標高はやっぱり1,500m程度。相変わらずの高地道路を南へ向かう。

やっぱりOMDに比べると明らかに精彩さを欠いた写真になってる気がするけど、曇ってるせいか。

時おり雪もみつつ、

イスファーハーンの街に近づいてきた。

イスファーハーンでは観光以外に重要なタスクが2つある。
・バイクのオイル交換とエアフィルター清掃およびジェネラルクリーニング
・米ドルの確保
だ。

これにカメラの修理も加わってしまったわけだけど、Noo Luz の開始によってイスファーハーンでもカメラの修理を請け負ってくれそうな店は軒並み閉まってしまっているらしい。少し時間が経った頃、Shiraz;シーラーズで修理を依頼するのが街の特徴的にもいいのではないかということになった。
つまりカメラ大活躍のはずのイスファーハーンは全てコンデジ撮影が確定した、、、チーン。

まずは米ドルの確保を先に片づけてしまいたい。日本から持参した米ドル+ヨルダンとイラクで追加した米ドルはなんやかんやで全てなくなってしまったのだ。パキスタン以降は通貨が安定してそうだからそんなに必要ないかもしれないけど、ある程度の米ドルキャッシュは持っておきたい。

ただ、イランで米ドルのキャッシュを入手するのはなかなか困難だ。
イランリアルが下落をつづけるため、ドルを買う両替屋はたくさんいても、ドルを売ってくれる店は少ない。もし売ってくれたとしてもかなり悪いレートを強いられる。
というわけで Ahmad に再び相談した結果、Ahmad に paypal で送金し、その分をイスファーハーンにいる彼の友人から手渡しでもらうという流れになったのだ。しかし管理人のpaypal は既に解約している日本の携帯での2重認証が必要となって送金できなかったたから、友人に依頼して Ahmad に送金してもらった、、、ありがとう 辻っくと北ムー。

とにもかくにも、Jolfa Carpet という店の隠し扉のような場所から2階にあがり、そこで米ドルのキャッシュを受け取ることができた。なんだか闇取引でもしてる気分だ。

店主と。この店のすごいところは、なんとイランでは不可能かと思っていたVISA/MASTER での決済ができるということだ。どういう仕様なのか詳しくはわからんかったけど、オマーン・リアルを介してカード決済が可能だったので、ずっと悩んでいたテネレのシートに敷ける小さいカーペットを購入した。
日本で買うのの1/3~1/4 の値段で買うことができる。

Kamiar たちとの出会い

イスファーハーンでの問題はもうひとつあった。
それは宿が確保できなかったことだ。ちょうど Noo Luz に突入したことで市内、郊外のホテルは全て満室。Ahmad からも確保できなかったとの連絡があった。普通は焦るところなんだろうけど、まぁなければ郊外のどっかでテント張ればいいやくらいの気持ちでいたら、ちょうど Jolfa Carpet の前で出会った3人組 Kamiar, Vahid, Aref が 1日だけなら Aref の家に泊まれるよ、と声をかけてくれた。

ん~ 我ながら居候の神降臨だわ、とか思って今日は彼らと一緒に行動することになった。

途中、Kmiar 達がご馳走してくれたパイとアイス。アイスの方は濃厚でびよーーんと伸びる、トルコアイスみたいな感じで Basthani Sonati;バスターニ・ソナティ という。

まずはイスファーハーン中心から少し離れた Najafabad という街にある Aref の家にバイクを停めに行く。しっかりとガレージの内部にバイクを置かせてもらえた。

夜のイスファーハーンへ

夜は、Aref の車で出かけた。途中 Vahid と Kamiar も合流。イスファーハーンの中心まで移動し、4人で街歩きだ。

イスファーハーンの見どころのひとつに、市内を横断する Zayandeh River に架かる沢山の橋がある。

その内のひとつ、Si O Se Pol Bridge.
33 bridge という意味の名前の通り、アーチが全部で33個あるようだ。夜はライトアップされて美しい。

橋の上から。

少し歩いただけで、イスファーハーンがとても整備された美しい街であることがわかった。Imam Sadeh School の壁面。

Hasht Behesht Palace.

イスファーハーンの観光地として最も名高い Naqsh-e Jahan Square まで歩いてきた。

Imam Mosque.

Aali Qapu Palace.

Noo Luz の 7things がここにもモニュメントで飾られていた。

スクエアを囲むアーケードはバザールになっている。

今までのバザールでは食品やなんてことのない日用品が多かったのに対して、ここのバザールは高価な工芸品が多い。明らかに観光客を対象にしたバザールって感じで、Tabriz の バザールがいかにローカルだったか、Ali の言ってることがよくわかった。

日本の寄せ木細工に相当するような イスファーハーンの名産品が Khotam Khali; ホーッタムカーリー.

これは駒だな。なぜか共通する工業製品の収斂進化。

イスファーハーンで、あるいはイラン中南部でよく見かけるこの青いタイルワークのような工芸品は Mina Khali; ミナカーリー とよばれる。

何種類もの香辛料が層状に重ねられたレインボースパイス。

最後、4人で夕飯を食べ Aref の家に戻った。

本日の寝床。3月末だけど、まだ夜は冷える。暖炉の前に布団を敷いてもらえた。

つづく

管理人の旅を支える道具たちはこちら↓↓↓