【Islamic Republic of Iran episode21】秘境 ホウラマンバレーの山肌に息づく辺境の村 Uraman Takht; ウラマンタフトへ

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

ゾロアスターの聖地、タフテ・ソレイマンはなかなかの秘境的立地にありましたが、更なる秘境を目指します。

ここまでのルート

Takht-e Soleyman アゲイン!

小さな村ならではなのか、食器含めかわいらしいイランの朝食と、用意してくれた女将(とはいわないか)。

そいでテネレには嬉しい来客が乗っかとるやないかい!

こいつがなつっこいのなんの、一緒に来るか?

ひとしきりテネレの上で遊んだらどっか行ってしまった。

空はこれでもかという青空、どうしても昨日みた湖面の青空バージョンがみたくて、再びやってきたタフテ・ソレイマン。

件の火口湖に映える青空。

そして山山のリフレクション、うん満足した。

辺りの景色も、昨日みたのとは全く別世界に感じる。

やっぱ青空の方が気分はいいよね。

The Prison of Soleyman 前にて。

Kurdistan 州へ

雄大な渓谷を脇に進んでいく。

大量の藁が乗っかった家、謎。

沃野の大地をひたすら走っていく。

天国への道 みたいな雰囲気。
どこかからか、クルディスタン州に入っているはずだが、日本の「~県」みたいな看板がないから分からない。

途中、ちょっと脇に降りてみて予想以上のぬたちゅるに後悔する。少し雨も降ってきやがった。

雨は本降りにならず、すぐに止み、やっぱり晴れ間が時折覗いては曇るの繰り返し。

Vahdat Lake を過ぎると、

Sanandaj;サナンダージの街に着く。サナンダージはクルディスタン州の州都で見どころは沢山ありそうだけどスルーする。

長い長い山道

サナンダージから更に西方向へと向かうけれど、この辺りか周辺の景色は深い渓谷になっていく。

その渓谷の山の斜面にへばりつくように点在する村。

もうほとんど桜にしか見えないこの木はなんて種類なんだろう?

斜面の小さな村々が現れる度に止まって写真を撮る。

広く開けた谷に悠然とひろがる農作地とそれを潤す川。

ここにも、

ここにも、

ここにも斜面にへばり付く村々が。
いったいいくつの村があっただろうか。

Uraman Takht へ

日が傾きだしたけど、秘境の村ウラマンタフトへの道はここからが本番だった。

途中検問で警察に止められる。

「ここでなにしてる?」

「いや、なにしてるって言われましても・・・・、バイクで観光してるだけなんだけど」

的なやりとりで開放された。
イラクだとこの後パスポートのチェックだなんだかんだ、どっかに電話かけだしてなんだかんだ、ひどい時は2時間足止めを食らうこともあったなぁ・・・
イランでは警察に3回止められたのと、検問でストップくらったのはこれで2回目だけど、いずれも4~5分の軽い質疑で解放してくれる。

途中、道は沿っていた川と交差して更に西へ伸びる。

ここら辺からだろうか、まるでイスラーム以前の ミトラの神々が住むようなごつごつした断崖に挟まれた道に様子が変わってくる。

何度か山羊の方々に道を阻まれるけど、これは気長に待つしかない。

走りながら耳抜きをするほどに、どんどんと標高が高くなっている。

やがて再び周りの視界は雪に覆われてきた。

えらいところにバイクで来ちまったもんだ、という思いを禁じ得ない一方、

まさに秘境の何ふさわしい山岳道路にテンションがあがる。

道なき道を登山してこないと見れないんじゃないかというような景色が四方に広がって、まさに絶景で溺れそうな道だった。ここは、もうトルコとの国境と直線距離にして2~3km の場所だ。

そんな場所から東へ180℃折り返すように谷間に降りていく道を進むと、ようやくこの長い長い悶絶山道を終えて Uraman Takht; ウラマンタフトの村に到着した。

深いホウラマンバレーの渓谷に息づくウラマンタフトの村。

到着してほどなく、すぐに暗くなってしまった。明日、更にこの道を東に進んでいってみよう。

イランの新年 Noo Luz が近いからか、そこらじゅうで花火があがっていた。

つづく

管理人の旅を支える道具たちはこちら↓↓↓