こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。
レバノンからイスラエルへ回りこめたらいいのですが、レバノンーイスラエル間の陸路越境は不可能なため、一度シリアへ戻ります。
レバノン→シリア 越境
朝まだ暗いうちに出発して、Masnaa の国境に向かう。
天気は悪く、小雨がだらだらと降り続けている。
レバノンの出国は思ったよりもスムーズだった。出国手数料もなし。ほぼただスタンプをもらうだけで済んだ。
シリア再入国後。
ヨルダンから入国した時とはだいぶ事情が違くて、あっちいってこっちいってでめちゃくちゃ時間がかかった。
国境まで迎えにきてくれたSanaの助けがなければあと2時間かかっていたかもしれない。
やっぱり国境での手続きは国によるというより、国境ポイントによる。
Border Information
Border Point : Masnaa
DEPARTURE
No Carnet
No Covit
No fee
ENTRY
No carnet
No covid
Arrival Visa : USD 30 → 15days single
Customs fee ? : USD 7 + SRP 36,000 + SRP 2,000
IDP/Registration Certification confirmed
Vehicle insurance : none
レバノン・ポンドの現金がほとんどなかったから、出国料がかからなかったのは助かった。
シリアのアライバルビザはシングルエントリーなので、改めてビザをとらなきゃならなかったけど、強制保険はまだ有効期限が残っていたので加入不要。
あとは何なのかよく分からない費用がちょいちょいかかったが無事シリアへ再入国。
黒の街 Busra
当初はレバノンーシリア 国境から、そのままヨルダン国境まで直行する予定だったけど、エージェント会社の厚意で ヨルダン側に近いボスラの街に寄ってくれた。
ボスラの街はダマスカスと共に古代から交易の中継点として栄え、ペトラやマダイン・サーレハの記事で登場したナバテア人もローマ以前にこの地に住んでいたらしい。
城塞の中へ入り、迷路のような通路を抜けると
そこには全体的に黒みを帯びた巨大な円形劇場があった。
劇場は2世紀にトラヤヌス帝の治世建設されたと考えられていて、周りの要塞はその後ビザンツを破ったイスラムの支配下に入った後、十字軍などへの備えとして城塞化されたいったことで今のような形になっていったという。
玄武岩でつくられてるから、こんな色をしている。
何とも言えない迫力があるのは、色味の影響もあると思う。
周りを要塞の壁面で囲まれたことも影響してか、音響的にも非常に優れているという。
ためしに階段の一番上まで上ってみても、舞台部分に残った人と話すことができた。手を叩いても室内のドームにいるようにその音が反響する。不思議なもんだ。
劇場の壁から、ボスラの旧市街を望む。残念ながら内戦によりかなり破壊が進んで 荒廃した廃墟感が漂ってしまっている。
内戦前はこの古代都市に普通に人が暮らしていたらしいけど、今では完全に無人となって、もとの村人たちは別の区画に移住している。
ここには、ムハンマドが預言者となることを告げられた東方アッシリアの修道院や、ウマイヤド・モスクと並んで最も古いままの姿をとどめるモスクのひとつ、Al Omari Mosque もある。
ボスラ要塞それ自体も、いくらか内戦の影響をうけて破損している部分があるけれど、幸い致命的な損傷は免れて 今はその姿をまだしっかりと見ることができた。
じっくりこの街をまわりたいところだけど、ヨルダン側の国境は夕方を過ぎると閉鎖されてしまうので、ちょっと急がないとならない。
Good bye Sana, そしてシリア→ヨルダンへ越境
ドライバーの Baha, そして 正味丸4日くらいだろうか ガイドを担当してくれたSanaと。
ヨルダン国境まで一緒に走ったらお別れだ。
シリア国境にて。
どうやらMasnaaの越境時に必要書類の引渡しミスがあったようで、予定よりシリア出国に時間がかかってしまった。
写真の Yahya氏が Sanaの親族ということで、うまいことなんとかしてくれた。
ヨルダンの再入国手続きにもそれなりに時間がかかって、ヨルダンに完全に入国する頃にはすっかり暗くなってしまっていた。
Border Information
Border Point : Nassib
DEPARTURE
No Carnet
No Covit
Departure fee : SRP 7,000
ENTRY
Carnet stamped
No covid
Jordan Pass comfirmed
Face photo
Entry fee : 20 JOD
IDP/Registration Certification confirmed
Vehicle insurance : JOD 27
ヨルダン再入国で心配だったのは、ヨルダンパスはシングルエントリーなのでそこを突っ込まれないか、ということと、強制保険が既に失効しているのを突っ込まれないか(バレないか)だった。
結果、ヨルダンパスは確認されて「OK!」と言われたにもかかわらず20 JOD かかったのは、アライバルビザではなくやっぱりただの入国手数料なのか?
そして強制保険はがっつりバレて、再加入を要求された。クソ!通過してイラクに行くだけなのに! まぁ仕方ない。
国境を越えて少し走った場所にあるガソリンスタンドの脇に、小さなグロッサリーがあったので、とりあえず休憩!と思ってかけこむ。
1日に2回国境超えはきつい。
店主の Osama.
明らかに疲れ果ててる管理人の様子をみてか、店内で休みなよ と言ってくれる。
しかもチョコレートと水とコーヒーをタダでくれた。ありがてぇ。
このストーブいいな。
店内で休んでいると、店に入ってくるお客がみんななにか買ってってくれる。優しさにぃ~ 包まれたならぁ~
挙句、Osama が近くに家があるから夕飯を食べていけと誘ってくれた。
Osama家のマジレス(アラブのゲストルーム)。
Osamaの2人の兄。はちみつの小瓶をもらった。この後大活躍する。
ヨルダンのデーツ。
4人で一緒に夕飯を食べる。バイクを置いたまま、ここで寝てきなよ と言われたけど、朝早めに出発したいし、バイクを置いたままにするのは心配なので、断ってバイクの元に戻った。
かわりに、グロッサリー後ろにある茂みにテントを張らせてもらった。
なにからなにまでありがとう。
つづく