【State of Qatar episode 3】Doha 徘徊日記 ファルコンスークのハヤブサ達

こんにちは、在カタール日本人になりつつある管理人です。

テネレの部品が届くのにかなり時間がかかるようで、その間はドーハでダラダラと過ごす日々がつづいています。
ドーハが「世界一退屈な街」として評されたのは少し以前の事ですが、果たして今でもそんなに退屈な街なんでしょうか?
よりにもよってそんな ” The most boring town in the world “ で足止めを食らった間の徘徊記録~その2

Falcon Souq のハヤブサ達

1つ前の記事でも紹介したファルコン・スーク、ここにいるハヤブサやチョウゲンボウ達の写真を、もう少し載せていこうと思う。

スーク・ワーギフの少し外れに歩いていく。普通の道路脇にラクダや馬が飼われている。

今日も地元の鷹狩愛好家が行きかうファルコンスーク。

かなり入りづらい雰囲気はあるけど、お邪魔しまーすってな感じで普通に入って全然問題ない。
ここまで間近に猛禽類を見る機会はなかなかない。

アラビア半島のほとんど地域はハヤブサの留鳥としての生息地にはかぶらないから、彼らがどこから輸入されてるのか、あるいは国内で繁殖されているのかはよくわからない。
元来は夏~冬で寒暖地を往来するハヤブサを捕獲し、過酷な砂漠地帯でウサギや他種の鳥といった貴重な蛋白源を得るための相棒だったハヤブサ。

※ファルコン・スークで彼らを見ることができるのは、カタール国内にて猛禽の売買が許可されている期間:9月頃~翌3月頃までとのこと。たまたま時期がかぶってラッキーだった。

途中、餌やりが始まる。どうやら餌は生の鶏肉みたい。Drumsticks ってやつか。動物実験用マウスの飼育室と同じような臭いがしていたから、生きたネズミを餌にしてるのかと思ってた。

飼育される動物の幸福論が取り沙汰されるのは常に動物資源を謳歌し尽くした先進国での事で、ある地域では文化であったり、あるいは生活の一部でしかない。先述のように、元々ベドウィンが生きる上で欠かせない相棒だったファルコン達も、アラビア半島の近代化に伴って必要性が衰退するけど、UAEで競技会が開催されるようになってから 改めて需要が再燃している。

ファルコン・スークにはおそらく50近い店舗がありそうだけど、飼育員・店員はみんな外国人労働者だった。

猛禽はその姿が美しく気高いので、国獣あるいは国鳥とされることが多く、中東諸国とハヤブサの繋がりはとても強い。現代では世界中の鷹匠の半数以上はアラビア半島にいるとも。
カタール航空は客室へのハヤブサの持ち込みも許可されている。
「おひとり様1羽まで」って、まじか笑

頭巾を被ったままでも、頭がこちらに向くと その下の大きな眼でこちらを睨まれている気がする。
300km/hを越える急降下速度や、遠距離から砂粒のような獲物にロックオンする視力、想像を絶する身体能力がこの小さな体に凝縮されている。

鷹狩グッズ店

ファルコン・スークに沢山ある店は、多くがファルコン達を委託販売しているのだけど、その中には沢山の鷹狩用品も陳列されている。

これは止まり木にファルコンを固定するための紐。
ほとんどが革製。

止まり台もいろいろ。

ファルコンを手に留まらせる時、素手だと鋭いカギヅメで血まみれになってしまうので、革製のグローブをはめる。
こりゃまさに弓道で使うカケにそっくり。

正式名称不明なので鷹カケと名付けたこのグローブも、色々な種類がありそう。

鷹狩と関係あるかはわからんけど、ナイフもこんなに種類豊富。

そしてファルコンの視界を遮る頭巾。
お土産にいいかも?

店の片隅で作業に没頭する青年。

頭巾は全部手作りなのね。

色とりどりの折りたたみナイフ。

中東諸国における鷹狩りは、どうやら「アウトドア」のひとつとしての性格がつよいようで、鷹狩専門店の近くにはいわゆるアウトドアショップ的な店もある。今まで走ってきて、荒野でピクニックをしているグループを度々に目にしてきたように、車にコンロやポットを積んで出かけるのがお決まりのよう。
アラビック・コーヒーはそんな中東ピクニックの必須アイテムで、それを淹れるためのポッドが沢山ある。

ナイフや手斧など。

これはファルコンのキャリーケースだな たぶん。

ファルコン・キャップの詰め合わせギフトボックス(?)

中には本格的なハンティング専門店もあり、これはライフル・スコープ。

 

綺麗に陳列された鷹カケと頭巾。&個人的MVPヘルメット。コバルトブルーと装飾された革のツートンがかっこよかった。

もはや鷹狩りカンケー無いじゃん、という店もある。

このデカいコンテナボックスに、いろいろな道具を詰め込むんだね。
A&F とかで輸入したら売れそう。小さな額縁みたいなのは、携行用のミフラーブだと思う。

Souq Waqif に近づくと、またキレイな街並みが見えてくる。

夜はやや快適になってきたとはいえ、長時間歩き回るとまだまだ汗だくになる。

というわけで、ドーハのファルコン・スーク と、ファルコン達の特集でした。

Aioon

おまけ

中東の乗用車はHYUNDAIのシェアが日本より大きい。そんなHYUNDAI、ショベルカーも作ってんだ。

おまけ2

ドーハ市内のハイパーマーケット店内。
こちらのコンビニ的なハイパーマーケットには、多くの場合一画に野菜・果物売り場が併設されてる。ここでバナナやオレンジ、トマトなどを買えるのはとっても便利に感じる。
東京のセブンイレブンも、トマトは売ってたけど、オレンジとかスイカまではないから、結局いちいちスーパーに行くのがめんどくてあまり買うことはなかった。各社コンビニはヨーカドーとかイオンの大手資本と提携してさらに中途半端なスーパーコンビニをつくってみてはどうだろうか。

そんなハイパーマーケットで発見したせんべい。

つづく

管理人の旅を支える道具たちはこちら↓↓↓