【Sultanate of Oman episode 3】Khor Najd 再トライ 入り江の山と海が出会う場所

こんにちは、グレートエスケープ中の元勤務医です。

ムサンダムの入り組んだリアス式海岸の中で、Khor Najd というスポットがあります。
前記事にて、トライするものの転倒し、一度引き返したものの、どうしても諦めきれず 再トライすることにしました。

荷物はAsif家に預けて

リアのパニアやホムセン箱トップケースにドライダッフルなどを外し、カメラと水のみ携帯。
フロントパニアはほとんど重さに寄与してないし外すのがめんどいのでそのまま。

Khor Najd の入口。
ここからダートのぼりになっていく。

ダートと絶景

2度目なので まじかよ!こんなダートなの! という驚きはないけど、

断崖具合には相変わらずビビる。

ただ荷物もないし、ほんとにゆっくり上っていったから 最初よりだいぶ余裕がある。
途中、ブルドーザーがいたのは 少し道を整地してくれてたのかもしれない。
ツいてる。

崖側に落ちでもしたら完全一発終了のお知らせなので、慎重にフロント荷重を心掛けながらあげっていくと、

I ♡ OMAN と 絶景

頂上部分にはこんな嬉しいモニュメントがあった。

おもわずガッツポーズをしてしまった。
オフ慣れてるひとなら、大した道ではないのかもしれないけど、なんか達成感。

せっかくのモニュメントなんで、沢山写真を撮った。

そして頂上から海岸側をみると、

なかなか息をのむ景色。
山と海の直接対決みたいなのは、隠岐での景色を思い出したけど こっちは緑のほとんどない、茶色×青 の景観。

この道を下っていくと、海岸に出られる。
上から見たかんじ、行きより道が整っていそう。

地元の漁師なのか、まぁまぁの頻度で船が出入りしている。先日の少年たちも、ここで魚を揚げてきたのかな。

ハサブの海岸は、イランの商人たちがUAEやオマーンに船荷を揚げる場所でもある。
2020年にイランのソレイマニ氏が米軍のドローン攻撃で殺害されたのは記憶に新しいけど、イランの対アメリカ関係が悪化すれば 貿易制裁に伴って密航や密輸は増加する。
その影響があるのかどうか、近年はハサブ界隈への密航船も増えているらしい。もしかしたらこの美しい入り江も、そのうちのひとつだったりするのかもしれない。

いずれにせよ、79年のイスラム革命以降 イランとアメリカの関係というのは、まるでイギリスとアメリカを頭としたグローバリズム勢力とナショナリズムの戦いの縮図のようじゃないだろうか?

「イラン」という国名を聞いて「なんとなく危ない国?」という連想をする人も多いかもしれないけど それこそまさに日本が”西側の傀儡”として戦後培ってきた虚像をよく顕してる。とはいえ、その培われてきた「NIPPON ブランド」の力に 多分に助けられている部分があるのも事実なのであった。

実は既にイランビザの取得を始めているんだけど、イランでの決済は基本的にユーロ。
中東石油取引はドルとペッグされる中、イラン石油取引所などをつくりあげたひとつの影響なのだろうか。

Bukha—Khasab間は上って下ってのワインディングロード。
途中の小さな漁港にて。
ダウ船が混じってる。

木造船の船庫。
海岸は概してあまり綺麗ではない。

Bukha の街も少し

Asif の宿があるBukhaの街にも、Fortやキレイなモスクがある。

Sultan Qaboos Mosque.
Sultan Qaboos は たぶん前国王の名で、同じ名前のモスクがオマーン内には沢山ある。

Bukha Fort.
このフォートは16世紀初頭の築造のようで、1990年に修復されている。
もともとは塀の一部が海と繋がっていたというけど、今は閉ざされて そこは道路が通ってる。
17世紀の王朝、ヤアーリバ朝の2代国王 Sultan bin Saif によって「使われていた」らしいけど、どう「使われていた」のかは不明。
Bukha はムサンダムの西側の海岸に面するので、住んでいたわけではないと思う、たぶん。

そしてとても気になったのが、この絵にかいたような「丘の上の城」。

嬉しい事に舗装路ですぐ近くまで行くことができる。

今までみてきたFortはどれも70年代~90年代に修復されており、古きを感じるものではなかったけど、これはどうなんだろう。
Al Qala’a Fort という砦で、所在からしてBukhaの街を襲撃などから監視するために建てられたに違いない(根拠はない)。
築造年や修復歴の有無は情報なし。でもさすがにこれは修復されてるか、ここまで保存されるはずないもんね。
雰囲気好きだなぁ。

きっと17世紀には、砦番がいて、
そろそろ交代だよ~
とか、言ってたんだろうね。

Bukhaの街が 一望できる。
風がきもちい。気温は高い、湿度も高い でも風がきもちいい。

夜、突如部屋で始まったカンファ。
彼らと過ごすのもこれが最終日。

おまけ

SAUDI MADE がなんとなくかっこいいエナジードリンク。
味は、ほぼモンスター緑と同じ。
日本で売ったら売れそう。

つづく

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