【オガワ 鍛造ペグ】ogawa のTANZO PEG テントの設営に超絶おすすめな日本のものづくり

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

みなさんテントの設営ではどんなペグを使っているでしょうか。だいたいテントを購入すればペグが付属しているので、それをそのまま使うのもいいでしょう。ただ、少し地面のコンディションが悪いところだと、“全然ペグがはいっていかないっ!!”なんて経験をされた方も多いのではないでしょうか?
地面がちょっと砂利っぽかったり、固い土だったりすると、廉価版のアルミペグは使い物にならないことが多いです。
そんなペグダウンの不安を打破してくれる強力なギア:鍛造ペグを紹介します。

鍛造ペグとは

鍛造というのは、金属を直接叩いたり圧接したりして形を付与していく金属加工の方法です。イメージとしては鍛冶屋さんが刀をカンカン叩いているイメージでしょうか。
いまどきはプレスの機械で成型するのが一般的かと思いますが、身近なものでいうと工具箱に入っているスパナなどに”DROP FORGED” と刻印されていたりするのがそれです。

https://mitsu-ri.net/articles/forging より

普段目にする金属製品の多くは鋳造といって、ドロドロに溶けた金属を型に流し込んで固めてつくられていることが多く、この方が大量生産できるしコストも安いのですが、その分強度の上では鍛造には劣ります。
・高価である分
・強度が高い
という点で鍛造ペグは廉価版のアルミペグなどと明確に差別化されるということになります。
※ここでいう強度とは応力―ひずみ曲線における破断までの靭性であったり粘り強さのことを指しています。

普通のペグは

 

上の写真はアルミペグの一例です。柔らかい土質であればほぼほぼ問題ないのですが、少し硬い地面だったり砂利質だと、ペグダウンに多大な労力を割くか、あるいはできません。

上はヒルバーグ製のアルミペグですが、テントの王者ヒルバーグのペグでさえ、砂利質の地面に思いっきり叩き込むと割と簡単に曲がりますし、穿通経路に小石などがあればそこでストップです(ペグはどこかのOEMだと思いますが・・・)。

鍛造ペグいろいろ

さて、そんなわけで鍛造ペグは色々なメーカーから発売されていますが、一番有名なのがSnowpeak のソリッドステーク でしょうか。通称”ソリステ”と呼ばれる有名な鍛造ペグです。→ 【Snowpeak ソリッドステーク】
また、村の鍛冶屋のエリッゼ・フォージド・ステークも人気があります。→エリッゼフォージドステーク】

   

左がソリステ、右がエリッゼです。
どちらもヘッド形状が酷似しているので刻印だけ変えて同じラインでつくられているのかとか邪推してしまいますが、
いずれも「新潟県燕三条」で製造されており、品質は最高級といって間違いないでしょう。

ogawa の鍛造ペグ

今回紹介するのはそんな鍛造ペグのうちのひとつ
ogawa TANZO PEG
まずは見た目ですが、

個人的にはかなりかっこいいと思っています。生産は先ほどのソリステやエリッゼと同じ新潟県の燕三条製。
↓ こちらはホームページにもある製造工程の動画。

ogawa の TANZO PEG の特徴は

・クロムモリブデン鋼を用いた鍛造で、特に粘り強い
・独特のヘッド形状はハンマーで打ちやすい
・ヘッド部分のカギヅメのような形状にガイラインなどを引っ掛けやすい
・様々なコンディションの地面にグイグイ入っていく

といった感じです。

なぜ ogawa TANZO PEG か

まず、ogawa TANZO PEG をソリステ・エリッゼと比較してみます。
単価・重量は18cm(ソリステは20cm)の金額です。

Ogawa TANZO PEG Snowpeak ソリッドステーク 村の鍛冶屋 エリッゼ・フォージド・ステーク
単価(1本あたり) ¥580 ¥320 ¥407
ラインナップ 18cm/28cm 20cm/30cm/40cm/50cm 18cm/28cm
材質 クロムモリブデン鋼 S55C スチール S55C スチール
生産地 新潟県燕三条 新潟県燕三条 新潟県燕三条
重量 100g 75g 80g
断面形状 楕円 楕円

このように、ラインナップが豊富なのはソリステ、コスパ的にも知名度的にもソリステ,重量でもソリステに軍配となります。単価でogawa TANZO PEG が高いのは材質の影響なのか形状がやや複雑だからなのか、、、
性能という意味では、どれも国産鍛造なので大きな差は無いように思われます。では、なぜ ogawa TANZO PEG か、
それはシンプルに見た目が好きだから、それだけです。改めてヘッド形状を比較してみると

ソリステとエリッゼ。

いろいろ比較しておいて身も蓋もねぇ理由じゃなーかといわれたらその通りなのですが、ひとつひとつの道具にテンションがあがるのは、長期の野営戦略においてまぁまぁ大事だとは思います。

ogawa TANZO PEG の細部

ヘッド部分は肉食恐竜ディノニクスの脚を連想するような独特な形状。とてもかっこいいです。

被打部の表面積が広く、ペグハンマーで非常に打ちやすい形状。

 

 

先端は絶妙なテーパーで、コンディションの悪い地面や砂利質にもスムーズにペグダウンが可能です。

カギヅメ部分に引っ掛ければ、抜くのも非常にスムーズです。フック状のペグハンマーがあれば、穴の部分に引っ掛けてもいいですね。

まとめ

ペグなんて消耗品だから何でもいいや、と思うことなかれ、やっぱりいいものはいい こともあります。
確かに廉価なものに比べると単価は高いですが、そんな何万もするわけでもないですし、ストレスなくペグダウンでき、ずっと長く使えることを考えれば良い買い物だと思います。正直国産の鍛造ペグであれば性能面で大きな差はないでしょう。
なので個人的には見た目で選ぼう と思いますので、個人的にかっこいいと思ったogawa TANZO PEG を紹介しました。
→ 購入はホームページのオンラインショップからできます😊

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