【Hellenic Republic episode 8】ピンドス山脈の小さな村 Metsovo; メツォヴォ

こんにちは、世界放浪2輪旅中の管理人です。

メテオラで滞在したドミトリー宿で、たまたま一緒になったフランス人の青年 Jean。
バイクで各所を巡りながら、自分のコンセプトで写真作品をつくっているということで  話の流れで少しだけ一緒に走ることになった。
まずは Metsovo; メトォヴォ という小さな村に向かうことになった。

ピンドス山脈 の道

この日も快晴。

メテオラから西側へと走っていくと、やがてギリシャのほぼ中央をアルバニア南部からペロポネソスにかけて縦走するピンドス山脈の北側にさしかかる。

標高は1,000m前後を行き来する山道になって、少し紅葉の混じった景色が美しい。

Jean の愛車は旧式のTransalp. 常に世界中で愛される日本のバイクたち。
メタリックグリーンのヘルメットかっけぇなぁ。

そんなかんじで山道を走ること2時間ほど、

ピンドス山脈 北の山岳部にある小さな村 Metsovo; メツォヴォ にやってきた。

Metsovo; メツォヴォ

太鼓を鳴らしながら 練り歩く若者たちに歓迎を受ける。

Jean の提案で、まずはコーヒー休憩。
彼のカメラはライカのオールドレンジファインダーにフォクトレンダーのレンズ。いいねえ・・・ 今回諦めた「バイク旅にフィルムカメラ」ってのも、いつかもっと短期な旅だったらやってみたい。

 

さて、適当にメツォヴォの村を歩き回ってみる。
石造りの建物と石畳がつづくなんとも絵画ちっくな風景と、銅像と同じ格好で並んで座るじっちゃん達がほほえましい。
この地域に住む人々は、ヴラフ人系のアルーマニア人という人々で、言語はギリシア語ではなくアルーマニア語を話す。
ローマ帝国期のバルカン支配によってロマン化した山岳牧畜民の子孫だと考えられている。

そんな石畳に止まっていた SUZUKI DR-Z 400 を、横目でちらりと見る地元の少年。

中央広場付近と、

そばに建つ The Holy Church of Saint Paraskevi of Metsovo; メツォヴォの聖パラスケヴィ教会。
他の家屋と同様に、スレート材(粘板岩)を敷き詰めた上に石のクロスがある。

青空に向かって高くそびえる石の鐘楼が清々しい。
この教会に関する最古の記録は1511年の改修歴に関するもので、起源はさらに古い14~15世紀くらいらしい。

アルメニア教会のガビットを思い出すような玄関部分と、ナルテックス。

広場から路地を進んで 周辺を歩いて見る。
冬にはスキーリゾートになるみたいで、なかなかの山岳村ではあるけど そんなに寂れた印象はない。

この時は、メツォヴォに Metsovone; メツォヴォーネという名産のチーズがあることを知らず トライし損ねてしまった・・・
にしてもこのふかふかのパン、今見てもうまそう・・・

ひとしきりぐるっと歩いて、また中央広場へと戻って Jean とこの後どうするか相談する。

管理人は、ちょうどここから南側に広がるナショナルパークの山道を走ってみたいと考えていた。
Jean はアテネに向かうみたいで、概方向は南で同じだけど けっこうやばそうなダートは避けたいとのことで、ここで一度別行動をすることになった。場合によってはどこかで合流しようとお互い Safe Ride を誓い別れる。

山に入る前に給油。

さて、この大型積載&ひとり で未知のバルカン国立公園に突っ込むのは なかなか勇気のいることだけど、
メツォヴォの村を後にして Tzoumerka National Park; ツォウメルカ国立公園に向かうとしよう,,,,,

つづく

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