こんにちは、世界放浪2輪旅中の管理人です。
今回は、管理人がソフィアに滞在している間 宿で経験した世にも恐ろしい大事件について 記しておこうと思います。
トラ太郎 コカイン疑惑事件
ある日、街の観光を終えて宿に戻ると なにやら宿の前にパトカーが停まっているではないか・・・
どうしたんだろう、
と思って バイクを停めて中に入ると 屈強な警察官と ドミで同室のドイツ人の青年 Paul が「何か小さなもの」を挟んで話している。
最初は、あまり気にも留めず まぁなんかあったんだろーなー程度の気持ちでスルーしていたものの、
2人ともなかなか深刻な雰囲気で けっこう長くやりとりしてる。
狭いドミの安宿だし、どうしても気にはなってしまうので 管理人も2人の間に入って 何があったの? と聞いてみると、
Paul が さっきちらっと見えた「小さなもの」を指さして
宿の猫がこれをベッドの下で咥えてたんだ・・・・
と言うので よく見てみると、それは何だか小さな袋状のものだった。
近くでよく見ると、インスタントのティーパックみたいな袋のなかに茶色い粉状のものが入っている・・・
どうやら、これを発見した Paul が薬物の可能性を危惧して警察に通報したようなのだ。
最初見た時は、本当に何だか分からなかったし、確かに素人からすると映画とかでみるコカイン入りの小袋みたいに見えた。
まぁ東欧だとけっこうドラッグのやり取りとかもあるんだろうなぁ… とか思いつつ、
Paul に何か心当たりある? と聞かれたので、本心から いや、全然わからん と言ってその場を一度去るのだが、、、
改めて部屋に戻って自分の身辺品を見渡すと
ん?
インスタントコーヒーとか、簡易的な食料を入れておくモンベルのクーラーボックスの蓋を開けたままベッドの上に置いてしまっていたことに気づく。
なんか嫌な予感がする・・・
そういえば、、、イスタンブールで Saya からもらったアゴ出汁のパックを このクーラーボックスの中に入れておいたような・・・
おそるおそる確認してみると、 ない。
はて、
猫 あご出汁 蓋開けっぱ
あご出汁 蓋開けっぱ 猫
・・・・・
ん~~~~
自分の中での疑惑がほぼほぼ確信に変わるかどうかというところで、
再び Paul と警察官のところに行くと、なんと警察官が2人に増えているではないか。
今一度 興味本位で という雰囲気を装って 「茶色い粉の入った袋状のなにか」 を至近距離で観察して臭いを嗅ぐ
うん、魚のにおいだ
ここで完全に自分のなかで確信にかわる
つまり、管理人が開けっぱにしたモンベルの食料ボックスの中から漂うにおいに、
なんだこのうまそうな臭いは!!
と、つられた宿のにゃん太郎が アゴ出汁のパックを発見。
ボックスの中から引っ張りだして Paul のベッドの下でかじかじしてたところを発見された
ということだろう。
しかし目の前では屈強な警察官2人がトランシーバーでなにか話ながら、アゴ出汁パックを挟んで神妙な面持ちでやり取りしてる・・・
いや それただのアゴ出汁パックなんだけど
Pual は Paul で、よほど神経質なやつみたいで これは何かまずいものに違いない 的な雰囲気を出しまくってる
いや それただのアゴ出汁パックなんだけど
机の上に仰々しく置かれた「ただの魚パウダー」 を前に、ミルコクロコップ似の屈強な警察官が2人 トランシーバーで何か話す横で、神経質なドイツ人の青年が あぁでもないこうでもないと推論を展開する様子を見ながら、
管理人はそっとその場を離れた
そして実行犯の元にいって そっと膝の上に乗せる
お前は何も悪くないもんねぇ 嗅いだことも無い良いにおいだったんだもんねぇ
そう心中で呟きながら 自分の不注意のせいで ただの魚パウダーがコカインと誤認されているという事態から逃避するのであった。
実行犯のトラ太郎は、何事もなかったようにゴロゴロと言っているが、
管理人は 早く警察官がいなくなってくれないかヒヤヒヤだ。
結局、しばらくすると警察官は帰って行き Paul も飽きたようにそれについて話すのをやめていた。
警察の間でどういう結論に至ったのかは知らないが、もしかしたらサンプルが本部に持ち帰られ 薬物試験にかけられた結果 正体不明のブイヨンとして処理されたのかもしれない。が、、、
それは神のみぞ知るのであった。
つづく