【Republic of Turkey episode 53】Firat と巡る トロイ界隈の散策

こんにちは、世界放浪バイク旅中の管理人です。

野営地を探して彷徨った挙句、偶然出会ったテネレ乗りのFirat.
彼の家に招いてもらった翌朝、近場を案内してもらうことになりました。

朝 Firat 宅にて

朝、Firat 宅のバルコニーにて、

ごろごろした蜂蜜とチャイ、オリーブにチーズをいただく。蜂蜜うま!

Firat のテネレと、管理人のテネレ。

管理人のテネレは家に置かせてもらって、2人乗りで散策スタート。
絶賛ノーヘルなのは国柄改め地域柄ということで。

Turgut Reis; トゥルグトレイス要塞

まずやってきたのは Turgut Reis; トゥルグトレイス要塞.

トゥルグトレイスという名前は、オスマン帝国が1910年にドイツから購入した戦艦の名前で、1936年に戦艦から解体された砲塔に鋼鉄製のドームを被せてここに再組立てされたんだと。

まるでガンダムのモビルスーツに乗っかってるような気分。

内部にも入れて、全然整備はされてないので 気を付けないと下に落ちて大けがする あるいは死ぬ。
Firat曰く、ここに住んでる人がいたらしい。

近くのレーダー基地。

ここにも沢山の砲台が展示されていた。

機能しているのかわからない海峡レーダー。

Dardanos Tumulus; ダルダノス古墳

散策はつづく。ロングスクリーンがクールなFirat のテネレ。
オリジナルタンクのテネレを見る度に、「そうだよな テネレって本来これくらい細見なんだよな」と思う。

沿岸都市の雑木林 そのど真ん中に突如現れた關段と その先につづく防空壕のような空間。
ここは Dardanos Tumulus; ダルダノス古墳 といって、1959年 セメント工場の建設中に偶然発見されたらしい。
“ダルダノス” という名前は、ギリシア神話に登場するトロイア王国の祖となる人物で この地域の名前の由来になっている。でも、この墳墓とダルダノスという神話上の人物に 直接的な関係はない。

最深部の墳墓。見た目は超地味で 観光者からは期待外れと言われることが多いらしいけど 管理人はこういう雰囲気 嫌いじゃないわぁ~。
見た目の地味さに反して、実は内部からは42体分の遺骨が発見されていて、金の冠や精緻な陶器、木製の楽器など 副葬品からもかなり高貴な集団の墳墓だった可能性が高いという。
発見時はそういった埋葬品や頭蓋骨の救済発掘がメインだったようで、それ以来ほとんど体系的な調査が行われてこなかったらしく 正確な建設時期も 埋葬者たちの詳細も不明。およそ紀元前4~2世紀頃に築造~使用されていたのではないかということらしい。
でも、豪奢な副葬品からその重要性は明らかで 2020年代に入ってからトルコの大学と国際研究チームが再調査に乗り出したとのこと。
ここに埋葬されていた人物の詳細が明らかになるのが楽しみだ。

Troy Museum; トロイ博物館

さて、一気に10km以上南下してやってきた トロイ博物館。
周りの景色から完全に浮いたかんじで キューブ状のモダンな建物が聳え建ってる。
ここに、トロイを始め 近隣の古代遺跡から発掘された様々なコレクションが収蔵・展示されている。

収蔵品はなんと40,000点。そのうち、約2,000点が数フロアにわたって展示されている。
内部はこんな感じでとってもモダンでクールなイメージ。エキシビションも美しくて、見やすい。

大量に撮影した写真の中から、例のごとく少しだけ展示品を紹介したい。

2-3世紀のローマングラスたち。「不完全性の美」の象徴的な存在だと勝手に思ってる、このなんともいえない曇ったガラスの質感と 表面で反射した光が泳いでいるような表情が昔から大好きだ。

紀元前3世紀~2世紀 ヘレニズム期真っただ中の女性像。

紀元前2-1世紀、紀元前5世紀 女性像。

紀元前2世紀 女神ニケの像、美の女神アフロディーテ像。

ヘレニズム~ローマ期の女性頭部像。

紀元前6世紀~5世紀の容器。

紀元前4世紀 黄金の冠。

紀元前4-3世紀 黄金のイヤリングと、紀元前6世紀 黄金のネックレス。

他にも魅力的な展示品が沢山あったけれど、きりがないので 最後に ハドリアヌス帝の像とのツーショット。

Firat の菜園

博物館を観終わった後、Firat が管理してるという菜園に連れてきてもらった。

かなり広大な敷地に いろんな種類の野菜や果物が育てられてる。

収穫をはじめるFirat.

メロンにシシトウ、

そのままかぶりつけるイチジク、

チリにインゲン、

トマトとナス、

ササゲ(? 的な?) とかぼちゃ?

また種類の違うメロンに

 

野イチゴやスイカ、

ナツメ・・・・他にもいろいろ。

小一時間菜園内を歩き回って、収穫された野菜たちを仕分ける。
こんなにでかいガーデニングは無理だけど、管理人もいつか小さい庭でトマトときゅうりくらいは育てて、青じそドレッシングで食べたい。

そしてFirat の家族と

そのままその足で、近くに住むFirat のお母さんの家に収穫した野菜を届けに行く。

ご馳走してもらったピーマンの肉詰めがおいしかった。
ローカル飯を謳った観光客用のレストランではない、まじのガチローカルめし、最も貴重な体験のひとつだと思う。

帰り道、

ガソリンスタンドで食べたこのスープ。

この謎なちょっと辛いビネガーみたいなのを入れて、

食べるんだけど、正直これはあんまりおいしくなかった。

ってなわけで、丸1日近郊を案内してもらって 今日も盛りだくさんな1日なのであった。

つづく

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