どうもこんつくは、グレートエスケープ中の管理人です。
トルコ東部から色々と巡って、ようやく北西部の大都市 Bursa; ブルサにやってきました。
紀元前からシルクロード西端の都市として発展して、オスマン帝国時代にも初期の首都として機能したこの街には イスタンブールとまではいわないまでも、凄まじく沢山見どころがあるっぽいので、できる限り見て回ってみたいと思います。
ここまでのルート
Bursa の街
とりあえずあてもなく適当に街の中を徘徊スタート。
バイク旅とはいえ、こうやって足で初めての街を歩き回り始める時のワクワク感がけっこう好きだ。
綺麗な花屋さん。
2両編成の路面トラムが走る。
いずれ食器だけ買い漁りにトルコにまた来たい。
レトロな雰囲気のスピーカー。なんかどっかの国のどっかの街でもこういうスピーカーが沢山売られてたなぁ、タブリーズだったっけかな。
オイラトで見たヘチマスポンジがここにも。コーヒーとかチャイの専門店もじっくり見たら面白そうだなぁ。
雑然とした路面のバザールから、アーケード下へと入って行く。
ブルサは現在、フィアットやルノーといったEU自動車メーカーや他重工業の工場を多く擁するトルコの一大工業都市である一方、古くから絹貿易の要所として栄えた名残もあってか 繊維産業の一大拠点でもある。質の良い絹製品を探し求めるのにも絶好の場所かもしれない。
オスマン帝国時代の建築様式を継承した建物がひしめき合い、その1階部分が商店やレストランになっている。
Ulu Cami
ブルサのグランドモスクにやってきた。巨大&周りに障害物が多くて 全容を画角におさめられない。
ブルサのグランドモスクは、4代スルタン Bayezid Ⅰ;バヤズィド1世によって1396-1400年にかけて建設された。
あらゆる壁面や柱にカリグラフィの碑文が装飾されていて、全部で192あるらしい。
本来中庭などに設置されることの多いShadirvan; シャディルヴァンの噴水がモスク内部にある。
モスク内、アクリルケースに保護された形で鎮座するこの巨大な垂れ幕のような布は 詳細不明だけどたぶん見た目的にキスワの一部じゃないだろうか。
キブラに飾られる巨大なカリグラフィと、ゴールドが荘厳な雰囲気を醸し出すミフラーブとミンバル。
中世首都のグランドモスクにふさわしい、豪奢なモスクだった。
Grand Bazar
グランドモスクの周りには、ブルサのグランドバザールが広がる。
ブルサ名物 İskender kebap; イスカンダル・ケバブのレストランもずらり。
ブルサの絨毯も、美しい柄のものが沢山並ぶ。猫が喜びそうだなぁ。爪とぎするからなぁ。
お土産用の小さいやつも全部てづくり。
バザールはとにかく広大で、およそありとあらゆる日用品は揃いそうな感じ。
トルコ内からの観光客も多く、バザールは常に行き交う人々で大賑わい。
きっと中世も東西からの商人達で同じようにごったがえしていたに違いない。
Koza Han
そんなバザールの中に突如現れるキャラバンサライの入口。
1490年、8代スルタン Bayezid Ⅱ; バヤズィド2世の命によってつくられた Koza Han.
キャラバンサライ内部。四方はまるで古代ローマ水道橋のような2階構造の回廊に囲まれて、中央には高床様の小さなモスクがある。
回廊部分へアクセスする階段部分にあるコーヒーショップ。
どうやらアンティークのようなカップ&ソーサーが棚のなかに沢山吊り下げられている。
ここでコーヒーを楽しむなら、まずはカップ選びから始めるという乙な嗜好のようだ。
1階には50, 2階には54の部屋があるという回廊部分のそれぞれの部屋は ほとんどが何かしらの専門店やお土産屋になっている。
観光に追われてなければ、日がな一日ここでチャイでも飲みながらお土産を物色して時間を潰すのも贅沢な時間を過ごせそうだ。
2階に上がって回廊を周ってみる。石造りの重厚な柱の上に、煉瓦がアーチを成し、そして白塗りの天井へとつづく。
繊維産業の一大拠点ブルサの中でも、ここには更に高品質な布製品が凝集されているようだ。
布製品にはそんなに興味ないけど、それでも見とれるような柄のスカーフとかがずらりと並んでいて 見ていて楽しい。
中には北斎の波にゴッホの星が伴わさったような柄のがあったりして、よく見ていくと面白い発見もある。
鎮座するデブ三毛と、
Koza Han の猫たち。
Orhan Gazi Mosque とその周辺
Orhanbey Meydanı; オルハンベイ広場は 歴史的な遺構が東西に並びつつ 人々の憩いの場所になっている。
Koza Han のすぐ脇にある Orhan Gazi Mosque.
2代スルタン Orhan; オルハンのよって1340年に建てられたのが最初で、オスマン帝国時代の建築物としては最古のもののひとつとされる。
銅ででいた小さな棚のそれぞれの段に炭を入れてケバブを焼く。おもろいなぁ。
1879年に建てられたブルサのCity Hall.
オルハンベイ広場南側の道路反対側には、近代的なビルが並ぶ。
グランドモスク南側。
ゴールドウィング発見。
広場の南側をそのまま西側へと進んでいく。レストランやお土産屋が沢山軒を連ねる。
Esir Dede の霊廟。
Pirinç Han というまた別のキャラバンサライ。
やっぱり バヤズィド2世によって1508年につくられた。
キャラバンサライへの入口。
2階部分にあがってみるものの、こっちはお店とかもなく やや閑散としていた。
KUBA??
日が暮れてきて、店店がライトアップされてくると また別の雰囲気がでてくる。
オスマン建築の反対側には、雑居ビルが対面する21世紀。
夜の街景 夜の市景
ようこそ、夜の市場へ。
ライトアップされたブルサ城の壁面をバックにトラムが走っていく。
せっかくなんで、イスカンダル・ケバブも食べてみた。独特のスパイスが効いたトマトソースのかかった羊肉に、ヨーグルトが副えられてるが特徴だ。当然ながらうまい。
地元の名物で腹を満たして、夜の街を歩くときは バイク旅とはまた無関係に楽しいもん。
てなわけで、とりあえずブルサの街の雰囲気をつかんだような気になったところで、翌日からまた他の場所へと出張っていく。
つづく