【Republic of Armenia episode13】Neo Ride Armenia にて、work on Tenere

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

アルメニア南部周遊を終えて再び戻って来たエレバン。偶然知り合ったロシア人ライダー Gleb のつてで、work shop “Neo Ride Armenia” にてずっと気になっていたフロントフェンダーの補修作業を行いました。

From the scratch フロントフェンダーの補修

バイク旅の面倒な部分でもあり、同時に楽しみでもある定期的なバイクのメンテ作業。
ほとんどはエンジンオイルの交換だけど、たまにイレギュラーな作業が発生する。

もう1年半以上も前になるのか、サウジアラビアのルブアルハーリー砂漠でクラッシュした時に割れたフロントフェンダー。
マッドガードという機能に関してはハイフェンダーを取り付けたことで問題なかったから、ずっと放置してしまっていたけど、この状態だと後方に残ったフェンダーがフロントフォークサイドのボルトでしか支えられてないから、走行の振動でだんだんズレてしまう。それを随時修正しては増し締めして対応してきた。

そんな悩みを相談すると、GlebとNeo Ride Armenia のオーナー Vigen が、色々と相談して補修作業を開始してくれた。

まずは割れたままで不整形だったエッジを整えて、

残っていた亀裂部分は埋め込み式のピンで補修。

来店した他のロシア人ライダーも交えてどうやって修正するかの相談がはじまる。

車体のサイズに合わせて、まずは紙でアタリをつける。

フロントフェンダーに合わせて、紙を想定する形に切って、

なんとアルミのパンを削り出す Vigen. そこまでしてくれるとは・・・

店の備品だったと思しきパンをぶっ叩いてプレート状にして、

さっき切り出した紙に沿って、

プレートから削り出す。

そこからは手叩きでフェンダーの形状に合うように曲げていく。

途中、停電により作業中断。しばらく待っても回復しないから 発電機から電気を供給する。

削り出されたアルミプレートとフェンダーを持つ Gleb.

リベッターを使ってフェンダーにアルミプレートを接続。

これなら、ボルトみたいに緩む心配もなくていいね!

つぎに、追加されたプレート部分をフロントフォーク前方で固定するためのプレートを製作する。

固定用のステーはアルミだと弱すぎるということで、今度は別のスチール板からステー用のプレートを削り出してくれる。

程よい位置で、

リベッターにてステーとプレートを固定。

最後に塗装までしてくれて、

完成!
ゴージャスな仕上がりではないけど、ここまでしてくれるなんて 感謝してもしきれん。本当にありがとう、Gleb と Vigen.

こうやってテネレに旅の思い出がまたひとつ刻み込まれていって、正真正銘世界に1台の旅バイクに仕上がっていく。

無償で何時間も作業してくれた Vigen. さて、どうやって恩返ししたらいいものか・・・。

リアブレーキフルード&ブレーキパッド交換

最近リアブレーキの感触がイマイチだなぁと思って、フルードカップ内をみると、、、!!!
まじか いつのまにこんなに減ってたとは。確認しといてよかった!色もよくない、だいぶ吸湿してる。
いつも思うんだけど、フルードが乳白色で、カップもこんな色だから、覗き窓から見てもよく残量がわからんのよね。
カップを完全にクリアにして、フルードにもっと分かりやすいような着色したりするのはダメなのかな。
でもそっか、着色しちゃうと吸湿による変色具合が確認できないのか。

リアのパッドも、まぁまだあと1,000kmくらいは持ちそうだけど せっかくリア周りの作業するわけだし これを機会に交換することにした。

幸い日本から持ってきてるリアのパッドにはまだ余りがある。今回は純正のブレンボ製をつかうことにした。
RK製の方が明らかに長持ちするんだけど、リアパッドの交換作業は簡単だから 正直どっちでもいい。

取り外したリアパッド。リアパッドは出発後に交換したつもりでいたけど、メインテナンスノートを確認したら、出発前 10,160km時点でRK製のメガアロイに交換したのが最後だった。それから55,000km近くもったことになる。
いやすごくね??!! スペアパーツも純正に拘る意見はわかるけど、ブレンボ製の純正パッドが10,000kmそこそこで交換ライン越えたことを考えると、どう考えても全部RK製で持ってくればよかった。細かい制動の機微とかは正直わからんけど、少なくともオーバーランディングにおける「耐久性」に執着するならRK製のパッドはまじで優秀だと実経験をもとに胸を張って言いたい。No More Productive が叫ばれる昨今だからこそ 日本製の凄まじさを感じられて とてもいい気分だった。

パッドを交換したら、次にフルードを交換する。追加だけでいいやと思ってたけど、色がダメよりのダメだったから、全交換。

フルードの交換は、2人で作業すると断然作業が楽。
Glebにリアブレーキとフルードの追加をしてもらいながら、管理人がブリードボルトを開けては締めてを繰り返し、シーケンス内全てのフルードが入れ替わるまで繰り返す。

抜けた旧フルード、汚れてるねぇ~ 今までありがとうございました。

これが、綺麗なフルードの色。

使用したのは MANNOL製 3002 DOT-4.
せめて材料代くらいは払うと言ったけど、全部無償でやってくれた。

今回はブレンボ製だから、また10,000km前後で交換することになるだろうけど、まずは一安心。

つづく

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