【Republic of Lebanon episode 1】レバノンに入国

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

日本を出国して、半年ちょいが過ぎました。
心境の変化は? とか聞かれることもありますが、特に何もかわらず、普通に暮らしている感じです。元々無い社会性を更に失いながら、ただ自分のやりたい事をやっているという強烈な実感があるだけで、同期が家を建てたり、旧友に第2子・第3子が生まれたりする中、不安といえばブログの更新が全然追いついてないことくらいです。なので頑張って書いてます。

さて、シリアを一度去り レバノンに入国します。

レバノンへの入国に関して

レバノンは2019年の経済危機以降 2020年のベイルート港爆発事故やその後のデフォルトで国家経済が破綻しているというではないか。それに伴う社会インフラの崩壊や対外輸入の停滞によって全人口の3/4が貧困状態ともいわれている。
2022年にはコレラ感染が猛威を振るい、日本で報じられる内容だけではとても観光に行くような国ではないように思える。

でも、ヨルダンなどで会った他の旅行者から直近の情報を仕入れる限り、訪れるに全く問題ないと個人的に判断して入国することにした。
メディアと実態のズレを目の当たりにするのは、それはそれで面白い。世に言う旅人という人たちの行動力を強く担保するのは、実経験こそ何にも勝る財産だという共通認識かもしれない。

というか、レバノンは中東に分類されながら砂漠の無い山岳と海の国であり、しかも地中海貿易の拠点となった遺跡が散在するので 純粋にそれらを逃すのは惜しいという気持ちが強かった。

シリアを出国

午前中はまたダマスカス旧市街をふらつき、昼過ぎにダマスカスを出発。
旧市街一画にて、Tenere with Sana.

シリアーレバノンの国境はアンチレバノン山脈の山越えになる。標高が上がるにつれ天気が怪しくなり、だんだん雨が降ってきた。ヨルダンのライダーからも、ここの国境越えは昼間にしたほうがいいと助言をもらっていたんだった、やべー これは国境で時間かかると夜になるな。冬の夜間は路面凍結の危険がある。

シリア側のボーダーゲイトまではBaha と Sana の乗る車と併走しなければならないので、国境でお別れだ。
といっても、この後シリアへは再入国する。
地図だけ見ると、シリア→レバノン→イスラエル と進んだ方が効率的に思えるけど、レバノンとイスラエルはウルトラ仲が悪いので ここの陸路越境は不可能なのだ。そして、シリアとトルコ国境は特に危険なエリアなので 当然トルコへ進むこともできない。

レバノンへ入国

レバノン側の入国ゲート手前、イミグレーションカウンターでの入国スタンプは、ひょうしぬけする程簡単に済んだ。

その後、きっと通関で請求されるであろうレバノンの現金どうすっかなぁ~~ と思っていたら、
原付にのったにーちゃんがやってきて、両替を持ちかけられる。
グッドタイミング👍

レバノンで最も気を付けなければならないのが現金問題だ。
レバノン・ポンドはUSDと固定相場になっていて そのレートは 1 USD = 約 1,500 LBP となっているけど、実際には強烈なインフレによってこの固定レートの30倍近くレバノン・ポンドは弱くなっている。

なのでレバノンでのお金の扱いとしては USD キャッシュの持参 1択。これを適宜現地のブラックマーケットで交換するのがベスト。
ATMでの引き出しは可能だけど、固定相場で取引されるので大損を食らう。

管理人が国境で実際に交換した際のレートは
1 USD = 43,000 LBP だった。

Border Information

Border  Point : Masnaa (Lebanon)

DEPARTURE
No Carnet
No Covit
Departure fee : 7,000 SYP → person
4,000 SYP → motorcycle

ENTRY
No carnet
No covid
Face photo
Immigration fee : 1,120,000 LBP (Arrival Visa & Customs ??)
Document copy : 20,000 LBP
Registration Certification confirmed
Vehicle insurance : USD 30 1 year ・・・・???

シリア、レバノン いずれも手数料の類は現金のみ。
手数料の種類によって、$ レバノン・ポンド どっちでも払えたり、$じゃなきゃだめだったり 色々ややこしい。
レバノンの保険 30ドルで1年っておかしくない・・・?

そして案の定 レバノン側の通関、、というか書類作成に時間がかかった。
カルネへの押印なしなのに荷物検査もなかったのは幸いだった。

レバノンの強制保険と、おそらく通関証明のような書類。

国境超えを終えると、すぐに Masnaa の街へでる。すでに暗くなりつつある。

この街を越えた後、再び峠越えとなるんだけど、この後が大変だった・・・

雨は大雨となり峠の頂上付近で気温は4℃くらいまで下がる。ほぼ一車線のなかトラックでスタックした真っ暗な峠道をおっかなびっくり進むこと2時間くらいだっただろうか、ようやくベイルートの街に着いた頃に雨も上がり なんとか宿に辿りつくことができた。

ベイルートの宿の位置情報が超いい加減というかもはや全然違う場所だったせいで、ベイルートに着いてからもかなり迷う。
そこに助けに来てくれた Ryan.
彼は Vmax 乗りだった、ちょうど現地のバイカーに出会えたのは幸運だった。宿に電話をかけて、位置を把握して そこまで誘導してくれた。Ryan, Thank you.

おまけ

レバノンの宿。

位置情報は最悪だったけど クオリティは最高だった。アパートメントの一室を借りる形なんだけど、全体的に清潔で広い。

洗濯機とガスコンロもついていて、お湯も出る。レバノンもシリア同様定期的に停電するけど、補助バッテリ―がついていて停電してもすぐに電気がつく。
冷蔵庫には新鮮なリンゴが沢山入っていた。これで一泊約3,000円。

おまけ2

レバノンの紙幣。1 LBP = 約・・・・・上記参照。

つづく

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