【Kingdom of Saudi Arabia episode 18】紅海に打ち捨てられた飛行艇 カタリーナに会いに行く

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

長かったアラビア半島横断、北上の旅も終わりを迎えようとしています。
サウジアラビアを去る前に、立ち寄った飛行艇の残骸を紹介しようと思います。

Duba の朝

朝、デュバの桟橋にて。

細長い湾となっている紅海は穏やか。

デュバは隣接国のエジプトやヨルダンと海路でも交通している。

穏やかな港の風景もあるけど、Vision2030の一環として、NEOM社による紅海上の工業施設 OXAGON の建設が進められている。

デュバの歴史地区。

King Abdulaziz 城。
1917年にアラブ勢力がオスマン帝国からデュバを奪還し、1933年 サウジの初代国王 Abdulaziz al Saud によって建てられた。

同じく歴史地区内にある洞窟。
ちょっとなんなのか調べても分からなかった。

アカバ湾の入口へ

サウジの田舎のガソスタ。
ドラマチックトーンで撮影するといい雰囲気がでる。RON95 は無いガソリンスタンドが多いけど、元々レギュラー仕様のテネレは91でも全く問題ないから助かる。

アラビア半島の付け根、北西部の海岸線を走り、アカバ湾の入口付近が遠くに見えるようになってきた。

2次大戦期の飛行艇 カタリーナの残骸へ

そのまま55号線を進めばヨルダンとの国境へ行けるのだが、ちょっと寄り道をする。

南西方向に伸びる狭い道を進んでいって、

途中から完全に未舗装路に入っていくと、

こんな場所に何故か打ち捨てられ残骸となった飛行艇がある。

アメリカのConsolidated Aircraft 社製 Catalina飛行艇だ。

元々は2次大戦に運用されるべく製造された後、どこぞの実業家が旅行のために買い取ったものらしい。

それが、何かしらのトラブルでここに不時着することになったのだけど、地元民により敵機と勘違いされ攻撃を受けて そのまま航続不可能になって打ち捨てられた というエピソードがある。なんでその後回収されなかったんだろうね・・・?

双発のレシプロエンジン。

いつ崩壊してもおかしくない劣化具合だけど、単葉の翼はなんとかまだ踏ん張っている。

もう80年くらいここに放置されてるんだろうか。
潮風にさらされて、ただ朽ちていくカタリーナは 飛花落葉の運命を物語っているようだった。

ちなみに近くにはまた別の機体も埋もれていた。

カタリーナに別れを告げて、ヨルダンを目指す。
ここが、長かったアラビア半島最後の訪問スポットとなった。

おまけ

中に乗り込んだりもできる。

つづく

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