【Kingdom of Saudi Arabia episode 12】聖地メッカの路地裏で

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

イスラム世界における最大の聖地メッカを、何の脈絡もなくただふらついた時の様子です。

雨のMakkah と Aisha Al Rajhi Mosque

年間降水量が日本に比べたら著しく少ないアラビア半島だけど、この日はこの世の終わりかと思うような暗雲が立ち込めて昼前からずっと雨が降っていた。

再びはなかなか来ることのできない聖地で雨に打たれるのも悪くはない。

そんな雨のなかやってきたのはメッカの中心部にある Aisha Al Rajhi モスク。
リヤド周遊時の記事で触れたけれど、このモスクも同様に 銀行家 Rajhi 家によってつくられたモスクだという。

2013年完成の、まだ新しいモスクだ。

内部の様子。
礼拝室のキャパシティは約48,000人で、かなり大型のモスクというのが分かる。

白と黒の大理石が縞々に組み合わさってアーチを作っている様子は、スペインのメスキータを連想する。

 

地下は2層あり、地上階は屋上を含めて3層、計5層構造という上下的にも巨大なモスクなのだった。

モスク内の蔵書室や厨房、

中央管理室など。内部は最新なのね。

雨上がりの夕暮れメッカ。

時計塔の裏路地

後日、すっきりと晴れた中 何の脈略もなくメッカの市内を走ってみた。

まぁよくよく考えると、世田谷ナンバーでメッカを走ってるって、なんかおもしろいな。

そうこうふらついていると、クロックタワーを奥にして、特徴的なレンガづくりの家々が山の斜面にびっしりと並んでるエリアが目に留まった。

吸い込まれるように近づいていく。

後で分かったことだけど、

ここはメッカ在住の貧しいナイジェリア人をメインとしたエリアだった。

明らかに雰囲気が違うので、少し緊張感が走る。

表現が正しいかは分からないけれど、路地の奥の方は完全にスラムだ。

奥に行くほど汚物臭もひどいが、ここで普通に暮らしている人がいる。奥に見えるクロックタワーは一泊数十万と思うと、神の前では皆平等というイスラムの教えを最も体現しそうな最大の聖地で、逆にそのコントラストを強く見ることになった。

そんなスラム入口のメイン通りで飲食店を営むアフガニスタン人のRaseelと出会った。
横顔がフレディ・マーキュリーに似ている彼に、
なんでこんなところにたどり着いたんだ? と笑われたけど、なんかそういうところに行きつく癖があるらしい。

このスラムの山の上の方と、アフガニスタンにはいかない方がいいというアドバイスをもらった。
アフガニスタンは言うまでもないけれど、このスラムの山の上の方は主にミャンマー人が暮らしているという。
行かない方がいいのは、ちょっと不特定多数の方が見るブログには書きづらいが、まぁ世界のどこにいっても大都市というのには闇があるということだった。

なんのプランもなく訪れた場所での出会いや新たな発見というのが 旅の醍醐味かもしれない。

Taher 氏たちと

そういえば、リヤドのAbu Naseer 氏の紹介先を訪ねるシリーズはまだ続いている。

メッカでは Taher氏を訪ねた。Taher氏の案内で巡ったり、勝手にバイクで走ったり、良いバランスでメッカを巡ることができた。

メッカ到着当日は日本食屋へ連れて行ってくれた。
Sushi は、だいたい寿司じゃないことがおおい。

ハラムとクロックタワーを一望できる丘の上で、笑顔が素敵なAlmohammed と、英語が上手なナイジェリア人Abdullahi.

おまけ

フードバン的な感じでシャイ・ティーを売るお店にて、店外(車外)に炭をおこし、その上で真っ黒なやかんが熱せられている。

つづく

管理人の旅を支える道具たちはこちら↓↓↓