【State of Qatar episode 2】Doha 徘徊日記 Souq Waqif 写真集

こんにちは、グレートエスケープ中の元勤務医です。

テネレの部品が届くのにかなり時間がかかるようで、その間はドーハでダラダラと過ごす日々がつづいています。
ドーハが「世界一退屈な街」として評されたのは少し以前の事ですが、果たして今でもそんなに退屈な街なんでしょうか?
よりにもよってそんな ” The most boring town in the world “ で足止めを食らった間の徘徊記録~その1。

ドーハの夜中

9月も終わりを迎えつつあり、中東でも夜中はだいぶ過ごしやすい気温になってきた。

2022年FIFAワールドカップの開催直前ということもあって、そこかしこで建設中の現場をみかける。

ただの 街の風景。

ドバイやマスカットもそうだったように、昼が暑すぎて活動しづらいからか、夜は概して営業時間が長く遅くまでやってる店がおおい。

治安は世界ランキングで30位と、5位の東京と比べて決して「東京に匹敵する治安のよさ」とはいえない。

ドバイと同様、純粋なカタール国籍の人はカタール人口の10数%程度で ほとんどは外国人労働者で構成される。

そういった外国人労働者による犯罪も指摘されているので、特に女性が夜1人で歩くのはおすすめできないかもしれない。

ドーハ中心部の沿岸を走る Al Corniche 、ヤシの葉型の街灯が連なっていて美しい。
こういうインフラ投資、いいなぁ。
日本は、IRみたいな付け焼刃じゃなくて、外国人が求める「純日本らしさ」と豊富な自然を武器にインバウンド戦略を練った方がいいよね、誰も日本にカジノを求めているとは思えない。

財務省 的なところ と、カタール中央銀行。
マスカットにあったオマーン中央銀行とはだいぶ様相が違う。

街を長距離歩くと、そこら中にスークの集合ブロックがある。

モールみたいなところに入ってみると、全てアバヤ専門店・・・
ただの黒づくめと思うことなかれ、こんなにバリエーションがあるとは!

夜中になるとキレイにライトアップされる Abdullah Bin Zaid Mahmoud Islamic Cultural Center.
中にはアラビア語教室もあるらしい。

スーク・ワーギフ周辺は銀行の密集した Bank Street や、伝統的なスタイルを模した綺麗なホテルなどが多い。

昼間の Souq Waqif

さて、ドーハ観光で圧倒的No.1 の人気を誇るのがスーク・ワーギフ。
カタールは歴史資源が少なく、主な観光資源としては高層ビル群の摩天楼や大型のショッピングモールに偏っている印象がある。
そんな中政府主導でローカルだったスークを綺麗に整備し、観光客の集客に振ったのがスーク・ワーギフ。

青空と白壁が映えるものの、昼間は Quiet Hours ってかんじで人通りはまばら やや閑としている。

お土産屋的ところもやる気ゼロで、やっぱりスークの本領は日が落ちてからよね。

日中はまだまだ暑く、アーケードの下に入るとかなり涼しい。

チルな人々。

そういやドーハの理髪店で髪を切った。
もみあげや生え際のカットに命をかけているようで、髪の長さはほとんどバリカンで1分くらいで終わったのに、襟足・もみあげなどのディテールに大部分の時間を使っていた。カット料金はQAR 20=約800円。

そして夜の Souq Waqif

さて、スーク・ワーギフは日が沈むとまた全然違った様相をみせる。

大通りに面したスークの玄関部分。塔のようにみえるのは、実はモスクのミナレット。

迷路のようなスークの東側一帯は大きな広場になっている。子供がサッカーをしていたりと、いたって平和な風景だ。

迷路のような路地に入っていく。

道の両脇に、所狭しと色んな店が並んでいる。まるでハリーポッターのダイアゴン横丁みたい。

とりあえず「よくわかんない物」が多いエリア。

ん、これは本物なのか?ちょっと欲しいぞ。

 

網、伝統楽器ウード、鷹の絵、刀研ぎ、大型哺乳類の剥製・・・といった専門店が集中している。

そんなダイアゴン横丁を抜けると、スークを南北に貫くメインストリートに出る。

この通りはレストランやお土産屋をメインに大変な賑わいだ。

現代版アラビアン・ナイトといって間違いないでしょう。

そんなメインストリートからも網の目のように路地が伸びていて、

入っていくと、やっぱり「よくわかんない物」が沢山ある。

ん? リサ・ラーソン?

スマホ片手にシーシャをふかす姿がなんともかっこいい。

なんかコアなボードゲーム。いや、ただのチェスか?

メインストリート脇には、ごく普通のお土産屋さんも沢山ある。

中東にきてから、暑さのせいかほとんど観光客をみかけることがなかったけど、スーク・ワーギフは初の観光客だらけスポットであった。

また別の路地を進んでみる。
ここらへんは布の専門店が多く立ち並ぶ。地元産かと思いきやインドネシア産などが多い。
メートル単位で切り売りしてくれるっぽい。

個人的MVPな店の外観。天井からぶら下がったもので店内が見えない始末。もはや何屋なのか不明。

原油とLNGで潤いつつも、観光資源が乏しいことを自覚してこういったスポットの整備を政府主導で行ったのは、改修が始まった2006年以降の原油価格の乱高下を見込んでのことだったんだろうか。
一応きっかけとしては2006年に開催されたアジア競技大会ということになっているらしい。

一画ではシーシャ用の炭が燃やされていた。

このやたら長い串に刺さった肉とご飯 で QAR 20=約800円くらい。
1年前であれば、かなり物価安に感じたんだろうなぁ。
日本でもおなじみのシシカバブのシシ(şiş)は、トルコ語で串の意味。

Falcon Souq

スーク・ワーギフの少しはずれに行ってみる。

親指が地面から生えとる。

美しい意匠の武器専門店。
普通の観光だったら買ってしまいそう。

 

路地を抜け、

メインストリートの西側へ出る。

 

こっち側にもレストランや高そうなホテルが点在してる。

そしてこの建物というか廊下というか塀みたいなので囲われた一帯が Falcon Souq である。

内部へ入っていくと、

沢山の猛禽類が!
多くはハヤブサやチョウゲンボウといった小型の猛禽類のようだけど、一部かなりでかいのもいる。
みんな小さいヘルメットを被らされてるのは、視野を遮らないと本能で動くものに飛び掛かってしまうかららしい。

ここら一帯は、少し変な臭いがする。
例えるなら、大学の動物実験用マウスを飼育していた研究室の臭いにかなり近い。

ファルコン・スークの建物も、アラブの伝統様式で統一されていてとても見ごたえがあるのだけど、ここまで来るとなぜか観光客は皆無で、地元の鷹狩り愛好家しか見かけない。

鷹狩り専門店には見たこともないような道具が売られていている。
日本ではまず見ることのない専門店だけに、見てるだけで楽しい。

というわけで、ドーハの名物スポット Souq Waqif とその界隈の写真集的な記事でした。

Aioon

おまけ

首都といえばラーメンあるだろ問題。
ドーハで発掘したラーメン店2つ。

特に左側の味噌ラーメンはほとんど満点近い味で、しかも振りかけご飯もつけられるという👍。
しかし麺とかの原価のせいだと思うんだけど、これでQAR 40=1,600円越えというのはきつい。

つづく

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