こんにちは、グレートエスケープ中の元勤務医です。
首都マスカットには、以前ソハールで訪れたモスクと同じ名前のグランドモスクがあります。
マスカット内には多くの美しいモスクに出会うことができましたが、際立って美しい2つのモスクと、マダム・スワーダとの出会いを振り返ります。
Mohammed Al Ameen Mosque
Al Ameen Mosque は2014年に完成したまだ新しいモスク。
20,300 m² の面積があり、正直近づいてもモスクの壮大さを画角に収めるのは厳しい。
曇りの昼だと、空と白壁が同化してしまうので、ちょっとカラークリエイトのモードで撮った写真をのせることにした。
夕暮れ時、遠くからみたモスク。
マスカット行政区の中心部を東西に横断する1号線を走っていると、ひときわ小高い丘の上にたっているのがよく見える。
夜の雰囲気。
(この写真もカメラ忘れ時のものなので、あえなくスマホ撮影・・・後悔先に立たず)
Sultan Qaboos Grand Mosque in Muscat
そしてマスカットで、いやオマーン国内で最大規模のモスクが、この Sultan Qaboos Grand Mosque.
ソハールで見たグランドモスクと全く同じ名だけど、雰囲気は全然違うものだった。
総敷地面積は416,000m²にも達し、メインのドームを取り囲む5本のミナレットが象徴的だ。この5本のミナレットはムスリムの5行を表しているらしい。
今回は裏面から入る形になったのだけど、まずは美しく整備された庭園が広がっている。
・Covid関連 なし
オマーンで随一のモスクということもあって、他のモスクよりやや入場に制限が強い。
幸いこの時は晴れてくれて、コントラストがくっきりでる。
婚姻前男女の接触を忌む習慣上、プレイヤールームも分けられている。
750人の収容が可能で十分に広いけれど、メインの礼拝室とはかなり規模的な差を感じる。
青い空に白いモスクがくっきりと映えて目に美しい。
ここからメインの礼拝室へ入ることができる。
高さ14m 重さ8.5t 60万個のクリスタルと1,122本のハロゲン球がつかわれているこのシャンデリアは、やはり Abu Dhabi のグランドモスクができるまで世界最大のシャンデリアだった。イタリアのFaustig社製。
※この辺、どう考えてもAbu Dhabi のグランドモスクはオマーンのこのグランドモスクを意識してそれを超えるようにつくられたようだ。
ペルシャを思わせる色合いと意匠に、ムカルナスが特徴的だった。
بِسْمِ اللّهِ الرَّحْمـَنِ الرَّحِيم
のカリグラフィー様文字列が正面に刻まれている。
「慈悲遍く 慈悲深き 神の御名において」と訳される。
キブラ(メッカ カーバ神殿の方角)を向く壁全面にわたって、様々な文様のタイルワークが敷き詰められていた。これらは、壁に対して凹な構造ではないので、ミフラーブではないのかな・・・?
礼拝室内のステンドグラス。
敷地内、あるいは近辺では Royal Guad を見かける。
グランドモスクは国王の持ち物(Royal Property)なので、彼らが警備にあたるのだという。
夜の全体像はこんな感じである。
グランドモスクの完成は2001年で、まだ新しい。
1994年の開始から、6年の歳月をかけて 前国王 Sultan Qaboos の命にて完成された。
夜はまた、美しい白い壁がライトアップされて全く異なった雰囲気を味わうことができる。
しかし、夜は一般観光客の入場はできない時間帯なので、夜に行っても写真撮影などができる保証はない。
この時、前記事のAmmar が一緒に同行してくれていたため、入口のRoyal Guard に事情を説明してもらい 写真を撮らせてもらうことができた。
Madam.Suad との出会い
グランドモスクとは全然関係ないのだけど、マスカットで一人の日本人女性(国籍はオマーン人)とお会いした。
彼女の名は Suad さん。
中東をバイクで旅したことのある数少ない日本人のうちのひとり、松尾氏の紹介でお会いすることができたのだった。
まだマスカットが近代化する以前に、マスカットに学校をつくり そして様々な分野でこの国の発展に寄与してきた方。
オマーンの伝統料理をご馳走になりつつ、色々な話をさせてもらった。
この先の旅路でのみどころ、
これまでのマスカットの歴史
オマーン人の気質のこと
こちらはこちらで、
旅を目指したきっかけや、
日本での身の振り方
今後のルート
などなど
Suad さんと食事をしたすぐ近くに、王立のオペラハウスがあるというので、Suad さんの説明を聞きつつ見学することができた。
外観は先のグランドモスクにも劣らないような大理石。
この大理石はオマーン産の天然大理石とのこと。
エントランスをはいったところ。
「クラシックを嗜む」なんていう風習は、それこそ皆無に等しかったオマーンで、前国王がポケットマネーでこのオペラハウスをつくらせ、素質のある子どもを集めることから始まり、彼・彼女らを教育して、そして今では100%オマーン人のみのオーケストラを構成するにまでなったという。
石材と木材のコントラストが美しい内装は、イタリア産の石灰岩と、グランドモスク同様ミャンマー産のチークによるもの。
Covid関連:なし
メインホールの舞台と客席。
8月はオフシーズンで、9月より講演が開始するということで、今はその準備が進められていた。
とてもクラシカルに見えるこのホール、実は超ハイテクで、オーケストラ・ボックスが上下リフトして客席に置き換わったり、舞台部分は演目によって20m前後に移動したりする。
写真では隠れてしまっている舞台一番奥には巨大なパイプオルガンが鎮座していた。
あー、魚眼でも撮ればよかった・・・
後悔先に立たず。
オペラハウス内に展示されていた様々な楽器。
前カブース国王は大変な音楽・芸術の愛好家だったらしく ヨーロッパを中心とした各国から贈呈されたものとのこと。
オペラハウスには「音のミュージアム」が併設されている。
つい最近オープンしたばかりのこのミュージアムはSuadさんも初めて来るとのことで、結局夢中でみていたら写真を撮るのを忘れてしまった。
ただの「音」が、どのように「音楽」になっていくのかを、体験できる。
指揮者の体験で、指揮の腕ってめっちゃ疲れるということを初めて知った。
結局、Suad さんとはこの後も話し込んで6時間ほどご一緒させてもらっただろうか、
この後、現在ハイシーズン:Kharif により高額となっている南部Salalah での宿の手配や、ギリギリアウトの匂い濃厚なビザの延長手続きまで、色々とお世話になってしまうのであった。
おまけ
マスカットは首都!
ならラーメン屋の1件や2件あるだろ!
と探すと、
本当に2件みつかった。
それぞれ別日に行ってみたが、これがマスカット・ラーメンなり。
味は、、、、何かが、何かが違うんだよな、、、ほんとに、何かが。
結果タイ料理屋のトムヤムクンの方がうまいという現実をつきつけられたのであった。
つづく