こんにちは、グレートエスケープ中の元勤務医です。
ハサブの街での居候を終え、次の街に移動します。
北部のムサンダム地方から、陸路でのUAE通過を避け、フェリーでオマーン本土へと渡ることにしました。
National Ferries Company Shinas
フェリーの出航は午前8時、事前にもらったバウチャーによると、1時間前までには車両を搬入するということなので、Asifに別れを告げ 早めにBukhaの街を出る。
ハサブ港。
全然乗船の手順がわからないけど、
まずはチケットを購入した窓口にもっかい行ってバウチャーを提示したら 搭乗券が発行された。
その後の流れは
1. Passenger Building 内でパスポートの確認
2. 車両搬入前にゲートにて荷物のチェック
3. 車両の搬入
4. 船内でチケットの回収
※Covid 関連のチェックは一切なし。
といった具合で、日本でのフェリー乗船に比べるとかなり厳し目な印象。
そして横向きでセンタースタンド&固縛。
固縛承諾書っぽいものの記入とかはなし。無事時間内に乗船できた。
フェリーの勝手なイメージとしては、後ろから乗り込んで前から出てくって感じだったけど、このフェリーには船尾にしか出入口がない。
車はバックで入ってったのかな。
船内はなんか電車みたいな感じ。
モニターにはずっと動物ドキュメンタリーが流れてた。
このフェリーはオマーン国有のMWASALATという交通インフラ会社が所有する Shinas というフェリー。
写真だと分かりづらいけど、カタマラン式で前方面観は船底が2つにセパレートされている。
一般的なフェリーの速度がだいたい 40km/h 程度なのに対し、この Shinas はその倍近い速度での航行が可能で、世界最速のフェリーでもある。
今回のKhasab → Shinas は4時間半の船旅となった。
Shinas港。続々と車がでてくる。
Shinas の街はスルー
Shinas の街には滞在しないので、街の雰囲気はわからないけど、
主要産業は漁業の港町。
Sohar へ
Shinas から Sohar はだいたい60km ほど。
しばらく走っていると、すぐにSoharの街にたどり着く。
歯医者発見。
Soharの街はそんなにみどころが沢山あるというわけではないのだけど、また少しこの街に滞在しよう。
途中、木陰で日光を避ける。
Route
陸路 約95km。
航路の距離不明。
Sohar Souqといかした看板
滞在しつつ、ぶらぶらと出かけて見知らぬ街を徘徊するのは楽しい。
Sohar はオマーン本土のなかの北部(北バーティナ地方)では最大の都市で、海に面した都市らしく港湾都市として栄えてきた。
古代ローマの「博物誌」に登場するアラビア半島の都市 「オマーナ」 は、国名の由来であり、当時のソハールだったらしい。
街を走っても、「港湾都市」をひしと感じる光景というのはあまりないのだけど、街のところどころに店のひしめきあう区画があって、歩いてるとスークらしきゾーンに突入する。
そんな夜のスークでみかけた店の看板を沢山撮ってみた。
宝石店、香水専門店、レストラン、装飾品店、薬局・・・・
ドバイのスークのように勧誘もなく、意味もなくぶらつきやすい。
Sohar Castle と 魚のオブジェ
ソハールにも、立派な砦がある。
現在見ることのできる城の概形は,1621年ポルトガル占領時に再建されたもので、1980年代~90年代にかけて修復されている。
現存はしていないものの、ここに砦が築かれた最初の時期は13世紀終わり~14世紀初頭頃で、今まで見てきたFortと同様、アラブ人とポルトガルによる取り合い、そこにペルシャも交えた三つ巴の取り合い合戦があったようだ。
まさにホルムズ海峡の入口を抑えるこのソハールは、ポルトガルとしては是が非でも抑えておきたかったに違いない。
Tenere × Sohar Castle
ソハール城のすぐ目の前は海岸線となっていて、コルニッシュが数キロに渡って伸びている。
見える海は、勿論オマーン湾。
海岸線を適当に走ってみる。
全くもって有名ではないモスクも、実に壮大だったり絢爛だったりする。
Sohar Eye 公園というキレイに整備された公園にて、魚のでかいオブジェを発見。
これ全部オイルケースとかでできていた。
公園の向かいにも海岸線が入り込んでいて、緑のゲートとビーチ。
地元の人たちは気持ちよさそうに泳いでいた。
綺麗な貝殻が沢山と、頭蓋骨。
頭蓋骨は明らかに哺乳類のものだけど、なんだろうか。
中東の哺乳類というとヤギとラクダがまずでてくるけど、頭頂骨~前頭骨の丸みからして違う。となると身近なイヌやネコかとも考えるけど、イヌはやっぱり頭頂部からの豊隆が明らかに違うし、ネコにしても眼窩が小さすぎる。
見た目の印象としてはイタチ類のなにかかと思ったけど、はて。顔面頭蓋がないと、判別は一気に難しくなる。
海岸には乗ラクダ用のラクダが。
まるで鳥取砂丘みたい。
SIM購入
いまのところローカルSIMの購入なしで粘ってきたけど、いよいよSIM買うか と思いたった。
というのも、オマーンは持参しているグローバルSIMの定額プラン外なので、もしもグローバルSIMを利用すると高額なローミング費用が発生してしまう(プリペイドなので、後から高額請求の心配はない)。
当ブログの更新など通信料を食う処理は全てWiFi環境でおこなうけども、移動中の宿とのやりとりや、ちょっとしたオンラインへの接続は、やっぱりモバイルネットワークがあると安心なのであった。
おまけ
アラビアン・ポカリ。
今更、ポカリのうまさに感動する毎日。
なんかこっちのオレンジは皮がきれいに剥ける。
つづく