こんにちは、世界放浪2輪旅中の管理人です。
Barcerona; バルセロナの街に着いた日、安ドミの受付にいたにーちゃんがクソ野郎でイラつきましたが、翌朝は感じの良いねーちゃんに代わってて 気を取り直してバルセロナ観光にでかけます。
※この記事は2024年12月ごろの出来事を書いています。
まずは歩きでバルセロナ徘徊録 ~そこらへんの建物を観察せよ
宿は狭い路地にあったので、テネレは少し離れた路上に駐車。
西ヨーロッパの都市部では、荷物は全部外してカバーをかけた上でディスクロック。一般的な印象としては、中東=危険で、ヨーロッパ=安全 だと思うけど、バイクのセキュリティという意味では西ヨーロッパ大都市の治安が圧倒的に悪い。
とはいえ、フレーム番号が日本特有で、しかも外装を唯一無二の塗装で覆っているマイテネレは、極めて盗難のリスクは低い。
B10 と B20 の道で楕円形に切り取られたバルセロナ中心部のほぼ中央付近からぶらつきスタート。
Torre del Rellotge の建つ広場から南側へ。
バルセロナといえば、サグラダファミリアを始めとしたガウディ建築が何よりも目玉だと思うけど、何気なく街角に建つ建物がこのクオリティで大量に散りばめられてることにも注目したい。
19世紀おわりから20世紀初頭にかけてヨーロッパ全土で流行した Art Nouveau; アール・ヌーヴォ、 そしてそんな芸術運動とカタルーニャの民族主義が融合することで生まれた Modernisme; ムダルニズマ。当時 街全体を新しい芸術で彩ろうという熱気と、産業革命によって財を成したブルジョワたちの競争心が相まって、街中にまるで芸術作品のような建物がこぞって建てられたのだ。
オベリスクの建つ交差点を抜けて大通りへ。
バルセロナの忍者。
特にバルコニーとか、窓の格子とか、エントランスの装飾・意匠は素通りを許さないほど凝っていて美しい。
Casa de les Punxes
Casa Milà
Casa Batlló
Casa Amatller
Casa Lleó i Morera
この3つのCasa Batlló、Casa Amatller、 Casa Lleó i Morera は同一区画に3人の異なる建築家が建てた家が軒を連ねていて、その様式がそれぞれ全然違うことから、「Manzana de la discordia; 不和のリンゴ」と呼ばれてるらしい。
Casa Batlló : Antoni Gaudí; ガウディ作
Casa Amatller : Josep Puig i Cadafalch; カダファルグ作
Casa Lleó i Morera : Lluís Domènech i Montaner; モンタネール作
各々が「隣の家より凄い家を!」と職人たちに無茶ぶりして より自分の権威性を示そうとした事を皮肉交じりに表現したんだと。
ラーメン屋発見。豚骨・味噌・醤油・・・とメニューは豊富で、どれもスタンダードなのは12.5€。ヨーロッパでは良心的な方だと思う。
そのままあてもなく歩いてると、クリスマーケットが開かれてる。
この時期、西欧の各都市はどこを歩いてもクリスマスマーケットがあって楽しい。
まぁいつか、普通の旅行者として来たあかつきには 沢山お土産買おう。
南西側に建つ Cathedral of Barcelona; 聖エウラリア大聖堂。
13-15世紀のカタルーニャ・ゴシックの大聖堂で、バルセロナ大司教区の司教座がある。
入場料が先のラーメン代よりも高かったので入場はパス。
教会の南側にまわって、高さ54mあるとう八角形の鐘楼を見上げる。
細部の彫刻にも、何やら意味深そうなレリーフを発見できる。
何年後かに、この日記を見返した時、ゆっくり調べよう・・・
教会の祭壇部分外壁を支えるフライング・バットレス構造と、北東側の鐘楼。
大聖堂のすぐ東側に隣接する Plaça del Rei; 王の広場。正面はかつての王宮 Palau Reial Major で、東側には王室専用の礼拝堂 Capella de Santa Àgueda; 聖アガタ礼拝堂と Torre del palau reial; 王宮の塔が聳える。
広場の西側にある吹き抜けの空間 Palau del Lloctinent; 副王の間, 内部の階段を上ったところには、現代彫刻家によって1975年につくられたブロンズ製の扉 Porta de Sant Jordi; 聖ジョルディの門がある。
「訪れた人々が歴史に触れる」、体験的なアートを取り入れたらしい。思惑どおり、多くの人が触れることで、手形の部分だけ真鍮の黄金色が露出してる。
そのままさらに教会の南側にある細い路地の密集したエリアを歩く。
おもしろそうな文房具屋に、帽子専門店。
1909年創業 バルセロナ最古の喫茶店 Mesón del Cafè も発見した。
入口をしげしげと眺めていたら、店主が中へ招き入れてくれて写真をとらせてくれた。
暗めな照明、木造の調度品、カウンターにならんだやれたラベルのボトルたち、、、そして頭上に鎮座する100歳越えのコーヒーマシン・・・全てが調和して最高な雰囲気を醸し出していた。
狭い路地を抜けて、Palau de la Generalitat de Catalunya; カタルーニャ州庁舎 の建つ広場を通って西側へと歩いていく。
街中のガーゴイル、
Pont del Bisbe; ビズべ橋と
その下部の彫刻。
どこも賑やかなクリスマス用品店。
けっこう歩いてきたところで、すごい賑わってるアーケードがあったから入って見る。
ここは Mercat de la Boqueria; ボケリア市場。
1200年代の小さな肉屋が起源といわれていて、800年の歴史を持つ屋内市場なのだ。
バルセロナの胃袋 と称されるだけあって、フルーツから肉、魚介に香辛料と 見てるだけでも楽しい品ぞろえだった。まぁ本当に見てるだけなんだけど。
日も暮れかけてきたので、また建物観察でもしながら一旦帰ることにしよう。
ほんとうになんてことない、ただのアパートなんだろうけど、
どこもかしこも、
どいつもこいつも、
バルコニーが、
美しいぜ。
夕暮れ時に、歴のある建物に西日があたって、少し肌寒くなるこの感じ、なんともいえないノスタルジーを誘発する。
macbor というスペインのバイク。
Casa Pérez Samanillo
Casa Vincens
この日はテネレで、徘徊のつづき~サグラダファミリアの再訪
さて、とはいえとはいえバルセロナにバイクでやって来たのであれば マイ・テネレとサグラダファミリアの共演は避けられないというわけで、後日やってきた Basílica de la Sagrada Família; サグラダファミリア。
実は管理人、約11年前の2013年頃 ちょうど国家試験が終わった後に大学の友人とサグラダファミリアを訪れている。国家試験の合否が出る前の段階で、あの問題はあーだったこーだったと言いながら旅した良い思い出だ。
当時はまだ1€=120~130円で、物価も圧倒的に安く、ソロ旅が得意だった水泳部のN君が安宿や寝台列車などを駆使して旅程をマネージメントしてくれたのだ。かのN君、今ではテキサスの大学で基礎研究をやってる。たった10年で時代は変わって、人も変わる。
さて、その時は入場無料だったサグラダファミリア、今では目ん玉が飛び出るような入場料がかかるので当然スルー。
左が2013年、右が今回(2024年)。
うん、確かに進んでる! 今回はこうして11年前の記憶と比較しながら外観を眺めるだけで十分だ。
完成予定の2034年以降、また内部も併せて再訪しよう。
サグラダファミリアから北にまっすぐ走って、
Recinte Modernista de Sant Pau; サン・パウ病院 にやってきた。
ガウディの師でもあった Lluís Domènech i Montaner; モンタネール の建築で世界遺産にもなっている。
市内の北西部にある Mount Tibidabo; ティビダボの丘にのぼっていく。
途中でかの有名なグエル公園に寄ってみたけど、やっぱり入場料必須で 入口に並ぶ人の列を見てトンボ返りした。
公園に入場料ってなんだよ・・・ と言いたいとこだけど、あまりの観光客の多さにそうするしかないんだろうな。
11年前は勿論無料だった、もうあの頃の 平穏なツーリズムは二度と西欧に戻ってこないんだろうか・・・
海抜は一気に500m を越えて、バルセロナで一番標高の高い丘の頂上には Temple of the Sacred Heart of Jesus; サグラット・コール聖堂 が建つ。
建てられたのは1902-1961年にかけてと新しい教会で、ロマネスク様式を模した下部と、ネオ・ゴシック様式を模した上部の2層構造になってる。
下部聖堂内部。
壮麗なフレスコ画に、柱にも絢爛な装飾があって、ネオ・ビザンティンにモダニズムをふんだんに取り入れた ということらしい。
ゴシックの要素もあって、色んな様式がミックスされてる。
本堂である上層へ、
内部はぐっとシンプルで、ネオ・ゴシックらしい空までつづくような高い天井と、それを支える長大な柱、雲の巣のように交差するリブ・ヴォールトが印象的だった。
丘の上から、バルセロナの街を一望する。
丘を一気に下って、海岸のコルニッシュまでやってきた。
ビーチで各々の時間を過ごす人たちが穏やかな午後を演出するのは海の街ならでは。
海岸から少し内陸にはいって、Arc de Triomf; バルセロナ凱旋門。
多くは白亜の石造りが多い凱旋門、赤レンガ主役のスタイルは珍しいらしい。
15世紀のレコンキスタ後もイベリア半島に残留したムーア人によるイスラム美術と、スペイン・ポルトガルのカトリック・キリスト教美術が融合した ムデハル様式という。
この凱旋門は1888年、バルセロナで開催された万博の正門としてつくられたんだと。
凱旋門の南側にある Parc de la Ciutadella; シウタデリャ公園のCascada Monumental.
当時まだ建築学生だったガウディが関わった、初期の作品のひとつでもあるらしい。
バルセロナ徘徊のしめくくりでやってきた Torre Glòries.
ただの高層ビルなんだけど、11年前の国試終了祝い旅行の時、市内で開催されるという蚤の市にどうしても行きたくて レンタルサイクルで別行動した時に、その蚤の市がこのタワーの近くだったのをなぜかずっと覚えていた。自分の中ではサグラダファミリアを凌いでバルセロナのランドマークになっている。
あの時ポケットに余っていたコインで「今これしかない」といって値切って買った猫の置物は、今でも大切な宝物のひとつなのであった。
↑↑あの時買った猫の置物。おそらく数万点ある蚤の市の出品の中からこれを選び抜いた当時の自分の感性に拍手を送りたい。
つづく