こんにちは、世界放浪2輪旅中の管理人です。
モンペリエの街から少し西へ進んだ場所からスタート。
この時既にシェンゲンの残り日数が10日と少し・・・ ちょっとイタリアで時間使いすぎたかなと思いつつも、スペインへ越境し 寄り道しながら Barcelona; バルセロナを目指します。
ここまでのルート
スペインに入国
今日も快晴、南フランス最西部を走ってスペインとの国境へ向かう。
ブドウ畑と、Diplotaxis erucoides.
海岸線の向こうには、ピレネー最南部の山稜が見える。
ピレネーにも、バイクにとっては最高な道が沢山あるけど 今期はもう行くことはできない。
この辺りでとれるブドウからは Banyuls; バニュルス や Collioure; コリウールというワインがつくられるらしい。
スペインとフランスの成す国境線の、たぶん一番東側に相当する場所に向かって少しだけ山を上っていくと、
頂上付近に国境ゲート。
例のごとく、パスポートコントロールすら無く通過。スペインに入国!
フランスはほんとに南の海岸線をなぞるだけになってしまったけど、まぁまた戻ってくるさ。
さぁスペインだー、と意気込むものの そんなに雰囲気が変わるわけでもなく、
イタリアからフランスに越境した時も同じような感覚だったわけで、でもイタリアと比べるとだいぶここの雰囲気は違うから、徐々に徐々に変化するグラデーションの中を移動してるんだな。まずは Cataluña; カタルーニャ州を南下していく。
カタルーニャの揺籃 Girona; ジローナ
そんなわけで、最初に止まったのは Girona; ジローナ というめちゃめちゃイタリアっぽい名前の街。
Onyar; オニャール川という、なんか猫みたいな名前の川沿いに広がる、古代よりつづく街だ。
西ローマの滅亡後は、西ゴート族、イスラム勢のウマイヤ朝、フランク王国と色んな勢力に支配されながら 9世紀ごろからバルセロナ伯領に組み込まれて、12世紀には隣のアラゴン王国と連合王国を形成して、カタルーニャ君主国の重要な都市として発展した。
1351年には 当時のアラゴン王 Pedro Ⅰ; ペドロ1世が、長男の Juan Ⅰ; フアン1世にジローナ公という称号を創設して以来、ずっと(後にカスティリャ王国との連合によりスペイン王国となってからも) このジローナ公という称号は継承されつづけていて、現スペイン王 Felipe Ⅵ; フェリペ6世の娘 Princess Leonor; レオノール王女が現代でもこのジローナ公の称号を有してる。
カタルーニャ君主国の主都はバルセロナだったけど、バルセロナは自治力が強すぎたこともあって、歴史的にも古くて 戦略的にも重要なジローナが選ばれたらしい。
あくまでアラゴン”王” よりも格下という扱いだった バルセロナ”伯” だけど実質的には政治的にも経済的にもバルセロナが常に中心だったこともあって、バルセロナ・ジローナ そしてアラゴンの微妙な三角関係がみえる。
1137年 王位継承者がいなくなったアラゴン王家を 「救済」する形で政略合併したバルセロナ伯家、その政略結婚で誕生した Alfonso Ⅱ; アルフォンソ2世がその後のアラゴン王とバルセロナ伯を兼任することになって、バルセロナ王朝としてのアラゴン王国がスタートするのだ。この時の政略結婚とアルフォンソ2世の誕生秘話もかなり面白いので、是非調べてみて欲しい。
そんなジローナを代表するランドマーク Catedral de Girona; ジローナ大聖堂 が旧市街の中心に建つ。
南側の扉と、高台から北西側に見える Basílica de Sant Feliu の鐘楼。
大聖堂の西側ファサードと、その前につづく階段。
11世紀に着工してから 資金難・戦争から700年もかかって18世紀に現在の姿に完成する。
なので、建設初期のロマネスク様式から、中期~完成へとゴシック・バロック様式などが混在してる。
内部には 幅23mの世界最大のゴシック様式身廊があるらしいけど、入場料がかかるので入らなかった。やっぱり入っておけばよかったなぁという後悔定期・・・。
旧市街北側の入口 Portal de Sobreportes; ソブレポルテス門.
11-12世紀頃につくられたロマネスクの門で、巨大な円筒の内部には古代ローマ時代の遺構と石材が隠されているらしい。
大聖堂周辺の中世の面影を残す迷路のような路地は El Call; エル・コールとよばれてヨーロッパで最も保存されたユダヤ人街のひとつだ。
13世紀頃には王室の戦費を融資するほど経済的にも豊かで、ユダヤ神秘思想 Kabbalah; カバラの一大拠点にもなる。
まさにセファルディム文化が最も華開いた場所のひとつなのかもしれない。
オニャール川に反射するカラフルな家々。
また旧市街を南側に戻っていく。
ジローナの街も、何日か滞在してじっくり散策するのに十分な見応えの街だと思ったけど、
くどいほどにシェンゲン縛りが次へ次へと急かしてくるので、
惜しみつつ更に南西へ移動して、
Barcelona; バルセロナに到着!
つづく