【Italian Republic episode33】Imperia; インペリア内陸部 山間部の美しい村々を巡る

こんにちは、世界放浪2輪旅中の管理人です。

イタリア半島を北上しきり、リグーリア海岸沿いを走ってかなりフランスとの国境に近づいてきました。
Imperia; インペリアという街で Claudio一家 の世話になってる間 彼の勧めで 美しい山間部を巡ってみることになりました。

※この記事は2024年12月頃の出来事を書いています。

Alpi Liguri の美しい山間部

Imperia; インペリアの港から 少し山間へと入ったところにある Claudio の家。そこから山道を通って、更に内陸へと入って行く。この辺りは、ちょうどイタリアとフランスの国境を成すアルプスの最南部 Alpi Liguria; リグーリア・アルプスの裾野にあたる場所で、いくつもの谷が複雑に入くんだ地形をしてる。

きれいな教会が建つ狭くて急な路地を抜けて、

高台の上にでると、南側には海が 北には緩やかな山とそこに点在する家がみえる。

Santuario di Nostra Signora delle Grazie

シングルトラックの細い山道を上ると、

Montegrazie; モンテグラッツィエの丘の上に Santuario di Nostra Signora delle Grazie が建っていた。

15世紀に建てられた後期ロマネスク~ゴシック様式の教会で、山間にひっそりと佇む石造りの重厚な教会には 得も言われぬ雰囲気がある。

長方形バシリカの聖堂の東側に鐘楼を伴った小さな小屋がくっつくような少し変わった形をしていて、北側のファサードにはアルメニア教会のガビットに似た構造がある。

入口上部のレリーフや、

無骨な窓枠と小さなバラ窓。

Dolcedo の景観

モンテグラッツィエから西に向かって、丘を下っていく。

途中の村で通りがかったバイク屋・・・・なのか??

店の前にはFIATロゴの入ったピカピカのR1があると思ったら、

この前ドゥカティ博物館でみた 750 Paso とか、管理人の夢のバイクのひとつでもある GSX-R1100が無造作に陳列されてた。

そしてたぶんイタリア国内でもけっこう珍しいFiat 500 Giardiniera というワゴンタイプのチンクエチェントも発見!

かわいい丸目とポコっとしたボンネット、片側観音開きの後ろドア、、、なんて愛らしい車でしょう。
少なくとも57歳、まだまだ現役でがんばってほしい。

たまらなくいい感じに寂れたピンク色のファサードと、やっぱりガビット風の装飾スペースをもつ教会と

Piaggio製のイタリアン・トゥクトゥクが走る小さな村を通って、

Dolcedo; ドルチェードの村に着いた。
橋の向こうに、Oratorio di San Lorenzo の双鐘楼のファサードと、Chiesa di San Tommasoの鐘楼が、その脇にはちらっとだけ 13世紀おわりにマルタ騎士団がつくったというPonte dei Cavalieri di Malta の古い石橋が見えてる。

本当に、こんな山間の田舎だというのに なんて綺麗なんだろう。イタリアって国は、、、

Vasia と重厚な鐘楼

街に入っていろいろ歩き回りたいところだけど、短い日照時間を有効活用するために さくさく移動してく。
ドルチェードからは北側へぐるっと迂回していこう。

Vasia; ヴァジアの村、鮮やかな外壁がかわいらしい Oratorio dell’Immacolata Concezione と、

そのすぐ向かいにある Chiesa di Sant’Antonio Abate.

時計をもった石積みの鐘楼は雰囲気が最高にかっこいい。

Lucinasco と猫王

ヴァジアから、さらに北側にむかって山道をのぼっていく。視界が開ける度、遠くの斜面には小さな集落が見える。

この狭い山道の頂上付近に着くと、

Cappelletta della Madonna del Monte Acquarone が建っていた。

チャペルの裏側から北側を眺めると 冠雪したアルプスの山稜と、ちょうど硲に沈殿したようなきれいな村が見える。

Lucinasco; ルチナスコだ。

ルチナスコ近郊の Laghetto di Lucinasco; ルチナスコの池の中央に、15世紀 ロマネスク・ゴシックの古い重厚な教会 Chiesa di Santo Stefano が建つ。

ルチナスコの街並み。都会の喧騒とは完全に隔絶された別の時間が流れてる。
空も晴れてきた。

少しだけふらついてると、鮮やかな色に塗られた壁と扉の前になんとも巨大な猫が日向ぼっこしているではないか。

懐っこいやつで、近づくとなぜかブーツの間に挟まってくる。
なんだこの完璧な生き物は。

ちょっとお前太り過ぎじゃないか、とも思ったけど きっと村人に可愛がられてるんだねぇ。
猫の王様みたいな風格で、北海道の市街地にいたらクマと間違われて通報されるかもしれない。

猫キングを存分にモフったところで、再出発。

収穫したてのオリーブと Chiusavecchia

やっぱり日が差すとがぜん気分も晴れやかになる。

ルチナスコから東側へと山道を下る斜面に広がるオリーブ畑と、ちょうど籠に収穫されたオリーブ。

やがて眼下にみえてきた Chiusavecchia; チウザヴェッキアの街。

Chiesa di San Pantaleone の脇を下って、

チウザヴェッキアの村を縦走する Impero; インペロ川を渡る。

チウザヴェッキアを過ぎた後は、インペロ川沿いにひたすら南下。

Chiesa di Santa Maria Maggiore a Castelvecchio

インペリアまで戻って、Castelvecchio; カステルヴェッキオ地区街の高台に建つ Chiesa di Santa Maria Maggiore a Castelvecchio にやってきた。教会の歴史は古くて、5世紀くらいまで遡るらしいけど 古い教会はサラセン人に破壊されて、現在見えるパステルイエローの鮮やかなファサードは17-18世紀の改修後のもの。

ファサードの後ろには、さらに古い煉瓦積みの鐘楼とバシリカの外壁がみえる。

教会前のスペースからインペリアの街とその向こうの海を眺める。あー晴れてよかった。
山間部の周遊を終えて、なんともいえない満足感に満たされる。

Villa Grock

高台から海沿いに戻る途中、Villa Grock; ヴィラ・グロックという屋敷に寄ってみた。

中には入れなかったから、柵の隙間から中を覗く。
スイス出身の道化師 Adrien Wettach; アドリアン・ヴェタハ(芸名 Grock)が引退後の住まいとして建てた館らしい。

Borgo Parasio

インペリアを構成する2つの歴史地区のうち、インペロ川の東側にあるOneglia; オネーリア地区から、西側のPorto Maurizio; ポルト・マウリッツォ地区に移動、

その中でも特に歴史の古い Borgo Parasio; ボルゴ・パラージオというエリアにやってきた。

狭い路地や中世からの建物がひしめきあうこのエリアを、海岸方向に歩いて行ってみる。

「中世都市」といわれて思い浮かぶような、重厚な石造りの街なみじゃなくて、パステルカラーの壁色が軽やかな印象の狭い路地がつづく。建物の間に架かった小さな橋のようなものは狭い路地に密集した建物同士をつないで補強する効果があるらしい。

サーモンピンクとパステルイエローのコントラストが眩しい Oratorio di San Pietro Apostolo.

海岸すれすれのとこにでると、雲間からぱぁーーーっと光が差して、ポルト・マウリッツォの街が輝いて見えた。
99.9%,肉眼で見た時の感動は写真に保存されないけど、残り0.1% 当時の様子を鮮明に記録できてるなぁと思える写真がある。

そのまま海岸すれすれの路地を歩いていくと、列柱のつづく Logge di Santa Chiara; サンタ・キアラの回廊 につづいていた。
隣接する修道院の一部だけど、まっすぐ伸びる回廊と、列柱できりとられた窓枠からのぞくリグーリア海の絶景から、インペリアの名所になってる。

ボルゴ・パラージオ地区の路地散歩を満喫した後は、Claudio と待ち合わせした港にやってきた。昨日はもう暗かったから、まだ日があるうちに見ておこう。

港に停泊する貨物船と、オネーリア港のシンボルにもなっている大型のクレーン。

港に面するコルニッシュに建ち並ぶカラフルな建物、

1階部分はポルチコになっていて、外壁と同じ色のアーチと列柱がつづく。

そこから北側に、オネーリアの路地を進んで、

Chiesa Collegiata di San Giovanni Battista の建つ Via S.Giovanni; サン・ジョヴァンニ通りへ。

商店街のような通りにはお菓子屋さんやクリスマスの飾りを売る店がそろそろ店じまいを始めるところだった。

そのまま北側に歩くと、昨夜到着した時に通ったSS1沿いのアーケードに出た。

 

本屋、薬局、キッチン用品・・・いろんな店がアーケードの下につづく。柱の一部に設置されたショーケースにも、店の商品が展示されてて、景観も統一されるし 効率もいい。

ってなわけで、インペロ川周辺の谷に点在する美しい村々、そしてインペリアの海岸にかけて ぐるっと周遊を終えて Claudio の家に戻ってくるのでした。荷物を減らしたテネレで 気持ちの向くまま、写真を撮りながら知らない土地を巡るのはこの上なく楽しい。こうして帰ってくる場所が決まってる精神的な楽さもあって こういう日の充足感は言葉にできないものがあるのだった。

つづく

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