【Republic of Italy episode12】イタリア最強の秘境 Campo Imperatore

こんにちは、世界放浪2輪旅中の管理人です。

Abruzzo の山中で Adele の紹介で出会った Federica とその仲間たちに合流し、焚火を囲んだキャンプの翌朝、イタリアの中でも最強の秘境と呼び声高い場所を目指します。

ここまでのルート

Abruzzo 山中 霧深い朝

朝。霧が深く、テントは全然乾かせそうにない。

いつの間にか誰かが火を起こしてくれてたみたいで、暖をとれてありがてぇ。
てるてる坊主チーズ(勝手に命名)をまた朝から食える。

さすがイタリア人、皆マキネッタを持参してる。管理人もコーヒーを分けてもらう。
サウジではライダーが皆携行用水たばこを持っていたように、ライダーの必携品に国柄が見えるのは面白い。

Federica と。

今回は車で来てたけど、GS乗りの Christian.

アチェルのビッグタンクに換装されたトランザルプの Luca.

Lucaはこのクソ寒いのにテントを張らず、グリーンシートの下で夜を明かしたらしい・・・
いや 死ぬっ・・・!!

シルバーカラーの KTM 1290 ADV に、イタリア人らしくマキネッタを引っ掛けるは Giuseppe.

Ducati Multistrada 1200 Enduro 乗りの Giuseppe. イタリアも同じ名前多い。
ちょっと乗らせてもらったけど、やっぱりテネレはどのデュアルパーパス系と乗り比べてもエンジンの味付けのダイレクト感が強いってのがよく分かる。

古~い Vespaで参戦の Luca.

新たにもらったステッカーでスクリーンが更に埋まっていく。
“Schtipposht” ; シュティッポーシュト は、アブルッツォの方言みたいで、意味は とにかくどんな時でもポジティブなら使ってOKみたいな感じだった。 うまい! とか 行くぞ! とか、最高! とか、たぶん そんな感じ。

集合写真、人あり/ バイクのみ を撮って

出発。今日は 「イタリアのチベット」という呼称で有名な高原地帯を目指す。
朝合流した Giulia と、KTMの方のGiuseppe 、そして トランザルプの方のLuca の3人が同行してくれるということで、4人で北上していくことになった。

Campo Imperatore

ナビは切って 3人について行く。

やっぱり日頃の行いがいいせいか、途中から青空がでてくる。
せっかくの秘境、天気に恵まれたのはラッキーだった。

相変わらず、中世の面影を残した雰囲気抜群の村が丘の上に見える。

KTM、シルバーの方がかっこよくね?

途中、ポルシェの走行会。
いま思いだせば、この手のスーパーカーミーティングに遭遇するのはイタリアが一番多かった気がする。

Castel del Monte の村を過ぎた辺りから、景色は一気に開ける。

なるほど、これはイタリアのチベットという呼び名に相応しい景観だ・・・

そう思いながら、他の3人が先に行くのをスルーして写真を撮る。
チベットを走ったことは無いから、管理人的には「イタリアの中央アジア」と命名したい。規模こそ違えど、このカルスト台地一帯は タジキスタンのパミールハイウェイ ムルガブからアクバイタル峠へと向かう時のそれに匹敵する景色だった。

そんな峠道の途中に、Ristoro Mucciante という山小屋がある。

中に入ると、、、

チーズや肉が沢山並んでいるではないか、、、
この辺の Organized 具合は 勿論タジキスタンとは全然違う。

Giuseppe 達が買ってくれた肉を、このBBQ台の上で豪快に焼いていく。

炭に火炎放射器ばりのバーナーで火をいれてくリストロ・ムチャンテおじ。

野営明けの胃袋に これほどうまいもんはないだろ!
ひとりだったらなかなかこれを試すのはハードルが高かったかもしれない、ローカルガイズと行動を共にすると こういう稀有な体験をさせてもらえるのが本当にありがたい。

がっつり腹ごしらえができたところで、更に西側へとつづいていくSS17bis を行く。
Luca はここでお別れで、Giulia と Giuseppe と3人になった。

イタリアを縦走するアペニン山脈の最高峰にあたる Gran Sasso; グラン・サッソ山塊の山々が目の前に広がる。

イタリアの西部劇 Spagetti Western; マカロニ・ウェスタンのロケ地だったことを示す看板。
特異な景観から、他にもいくつかの映画のロケ地になってるらしい。

17号の支線から、さらに北側へと延びる支線へと入る。

途中、Giuseppe とちょっとだけダート。

標高は2,100mを越えて、

道の終着点 Osservatorio Astronomico d’Abruzzo; アブルッツォ天文台のカンポ・インペラトーレ観測所 に辿り着いた。

向こうに見えるのが、グラン・サッソ山塊の最高地点 Corno Grande; コルノ・グランデ

天文台の少し下にある駐車スペースにて、GRAN SASSO D’ITALIA と刻まれた巨大なベンチ。

ここから、管理人は首都 Rome; ローマへ向かう。Giulia と Giuseppe のふたりはまた来た方向へと戻って行くので ここでお別れだ。
ふたりともありがとう!

17号支線まで ゆっくりと景色を楽しみながら走っていく。
「イタリアのチベット」もとい 「イタリアの中央アジア」の写真を 是非拡大してお楽しみください。

つづく

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