【Hellenic Republic episode 13】ぶらり Ioannina; イオアニナの街

こんにちは、世界放浪2輪旅中の管理人です。

イピロスの主都 イオアニナの湖の畔で迎えた朝、
早速街の様子を見に行ってみようと思います。

Ioannina の街

朝、キャンプ場で起床。
テントの前をアヒルが行進してる。

テントはそのままにして、やや身軽なテネレで街へでかける。

センターまで来たらバイクを停めて、歩きで街中の散策開始。

思っていたよりがっつり観光地で、湖の周りは沢山の人で賑わってる。

面白そうなお土産屋がずらり。

Ioannina Castle

湖沿いに歩いていると、街の一画を囲うIoannina Castle; イオアニナ城の城壁が見えてくる。
城の基礎については、紀元前のヘレニズム期まで遡るらしいけど 最初に要塞化されたのは6世紀半ば 東ローマ帝国ユスティアヌス帝の治世。その後、エピロス専制国の版図下でも増設・再建がおこなわれて、オスマン帝国時代は 先の記事でも登場した地方総督 Mehmed Emin Âli Paşa; 通称 イオアニナのアリ・パシャの元で1815年頃今の姿になったらしい。

城壁に開いた門と、

たぶんオスマン帝国時代の碑文に、

犬と猫みたいな意匠。

城壁内も、かわらず賑やかな街が広がってる。

 

 

壁内に落ちてるにゃんこ太郎により大幅に時間ロス。

昼めし。

 

Acropolis of Ioannina(Its Kale)

一旦バイクをとりに行って、今度は城壁の東側にやってきた。
また別の入口を発見したからこっから中に入ってみる。

壁内の北東側に位置するこの辺はまたちょっと雰囲気が違って、トルコ色がつよい。

オスマン帝国時代の図書館と、

その奥にみえるのは Aslan Paşa Mosque.
1618年建造の古いモスクだ。

南側に坂を上っていくと、丘の頂上手前に Acropolis of Ioannina への門がある。
Its Kale; イツ・カレ と呼ばれる城壁がこの丘の周りを取り囲むように建っている。

アクロポリスの壁内にはいると、色々な時代の 色々な遺構がこの狭い丘の上にひしめきあっていた。

Hagioi Anargyroi Church.
1611年、ギリシア正教司祭の Dyonisios; ディオニシオスがオスマン支配に対して蜂起をおこした結果、オスマン帝国側による正教徒への制限や弾圧は更に厳しいものとなったらしい。そんな中、城内に留まる事を許された数少ない正教徒のための礼拝堂だったという。

Byzantine Museum. 1958年のパビリオンを転用した博物館。

Ali Pasha Silica Warehouse.
州総督 Ali Pasha による弾薬庫。

Tower of Bohemond.
11世紀、当時南イタリアを支配していたノルマン人の Bohemond Ⅰ; ボエモン1世が バルカンへと進軍して テッサリアの大部分を支配下に置いた時期があった。この塔はその時 既存のビザンツの要塞に増築したものが現存している、イオアニナでも最も古い遺構のひとつだ。

イツ・カレの南側に配備されたキャノンと丘の上から眺めたパンヴォティーダ湖。

1430年、オスマン帝国による征服後間もなく建てられた木造のモスクが 1611年石造へと改築された Fethiye Mosque.
現在みられる姿は1795年 アリ・パシャ総督による改修後のもの。

丘の上からイツ・カレの南側へと下りていくと、

城壁の南の門へとつづいていた。

ここの門と、そこにつづく短い石のトンネルの雰囲気があまりにも良かったから、

わざわざテネレで周り込んで写真を撮ってしまった。

まだまだ奥が深いイオアニナの街だけど、まぁこんなとこでぼちぼちオッケーでしょう。

おまけ

イオアニナのバイクたち

この真鍮削り出しみたいなマスターシリンダーカップかっけぇ。

金ぴかのモンキー:))

KTMのアドベンチャーは正直デザインがあまり好みじゃないんだけど、この990 Adventure だけはすごくかっこよく感じるんだよなぁ。
大胆なDakarのロゴと、

両出しのハイマウントもしびれる。

ってなわけで、イオアニナの徘徊録でした。

つづく

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