こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。
体調不良からのイラク→イラン越境をなんとか終え、イラン最初の都市アフワーズへやってきました。
地元警察にカメラ没収される事件
アフワーズには数日滞在しなければならない。Ahmad がテヘランから送ってくれるEcard を受け取るためだ。
なのでその間は、いつものように適当に街をぶらつく。
アフワーズはカールーン川によって都市が2分されていて、西側が旧市街からなる住宅地区なのに対して東側は産業都市となっている。
この写真は東側を歩いている時の写真。大通りを軸に路地という路地がスークになっている。
世界でも最も温暖な都市のひとつで、ご覧の通り2月なのに半袖だ。油田が近いこともあって大気汚染がひどい街でもあるらしい。
蜂蜜屋と路上の魚屋。小さいエビが大量に皿に乗っかってる。
雰囲気的には築地の路地裏って感じだろうか。魚屋の密集したエリアでは魚臭がすごい。量り売りの香辛料も沢山目に留まる。
デーツの加工品が並ぶ。
沢山の種類のナッツ。
歩いていると、アーケードのような商店街が見えてきた。
洋服屋や家庭用品なんかの小さな店が、道路の両側に軒を連ねる。
色とりどりのスパイス。
きれいだねぇ。
公衆電話。
路上の花屋さんなど。
と、こんな感じで写真を撮りながら歩いていると、原付に乗った2人組の男が手招きしてくる。
近づくと、カメラを半ば強引に取り上げられ撮影した画像をチェックしはじめる。
どうやら地元警察のようだが、バッジの提示も警察手帳の提示もないので全く信用できない。その手の盗人かもしれんので、ストラップを堅く手に巻いて様子を見守るが、パスポートの提示を求められるもパスポートはホテルのロビーに預けてある。
いろいろやり取りがあった後、パスポートを確認する必要があるから一緒にホテルまで行くぞ 的な流れになる。
2人の警察に挟まれた状態で3人乗り原付でホテルへ。
そしてパスポートを確認してもらう。その後、ホテルの管理人らしき人も出てきて30~40分色々と問答をしていたが、最終的に画像は削除されずに事なきを得た。
まぁ単純にスパイ容疑ってところだろうけど、イランの近況を考えると仕方の無い事かもしれない。ホテルの人たちも警察には呆れた様子で 慰めてくれた笑
コンデジでこそ撮しながらEcard を待つ
そんなわけで、また同じ警察にみつかったら厄介なので、コンデジをポケットに隠しながらまた街をぶらつく。
大通りに並ぶ露天商の店がまえや、路上の本屋。
街中でよく見かける、小瓶の陳列。香水だと思う。
昼前はやや静かな大通り。
人気のない路地には釣り具があった。
カールーン川沿いの散歩道まで歩いてきた。
これが White Bridge とよばれる大橋。カールーン川は全長が700kmを越える巨大河川だけど、チグリスやユーフラテスのように国を跨がずにイラン国内のみを流れている。イスラム革命以前はここから大型の旅客船が世界中へ旅立ったという。
釣りをする人。
川沿いを歩いていると、高層ビルも少し見える。
その手前にかかるこの橋が Black Bridge.
こっちはどうやら鉄道用かな、現役なのかもよく分からない。
赤いNinja.
TOYOTA LEXUS の看板が目を引くここら一帯は自動車部品の店が密集していた。
道路にはなんとひまわりが。
道路に定期的に現れる小さなグロッサリーショップ。日本のキヨスク的な雰囲気じゃんと感じるのもそのはずで、イランの庭園につくられたKIOSKから派生したのが現在各国にみられる路上の小さな売店なのだ。
金物屋の多いエリア。
女性が多いと写真を撮るタイミングが難しい。
アフワーズで発見したアウトドアショップ。MAMMOTH って、マンモスか。
でかいバイク屋もいくつか発見した。メイン通りの歩道は広くて歩きやすい。
ホンダの翼がガラスに映えるバイク用品店。
オレンジ色に光る三菱のようなマークはイランの大手自動車メーカー SAIPA; サイパーのロゴ。
夜の市場もかなり活気があって見ものだ。
人出の多い場所だとなかなか写真を撮りづらいので、多くの写真は撮れなかったのが残念だけど、まぁそれなりにアフワーズの雰囲気を記録することができた。
Ecard ゲット
アフワーズ滞在3日目にして、ようやくAhmad からの郵便物がホテルにとどいた。
これが届いた Ecard.
管理人自身が口座を開くことはできないので、Ahmad 名義でのカードを発行してもらった形になる。事前にpaypalでAhmadに送金しておいた分と、それだと不十分なので、ホテルまできたAhmadの同僚にUSDキャッシュを渡しておいた分が既にチャージされている。
イランではガソリンスタンドからホテル、かなり小さな商店まで Ecardが普及しているので、これがあればあらゆる支払いをカード決済で済ませられるのだ。
おまけ
イランに入国してから、他のアラブ諸国であれだけ見かけた Ford , Dodge, GMC といったアメリカ車を一切みかけなくなった。アメリカによる制裁の一環なのか、イランが対アメリカ輸入をカットしているのか、いずれにせよ車事情で敵国認定の片鱗が見て取れるのもおもしろい。
代わりに沢山みかけるようになったのがプジョーとルノーだ。
先述のサイパーはこれらフランス車のノックダウン生産も行っていたことから繋がりが強い。ちなみにほとんど全部マニュアル車。
TOYOTAなどの日本車はそれなりに見かけるものの、関税率が100%ということもあって非常に高額らしい。
ということで、イラン国内で多く見かける車はおそらくプジョーとルノー含めほとんど国内で生産されたものなのかもしれない。
つづく