こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。
ペトラの街 ワディ・ムサを去り、さらに北上して死海の湖畔を目指します。
死海へ
ワディ・ムサから死海への道は、高原地帯よりどんどんと標高を下げることになる。
途中、巨大な風車が沢山並んでいる。
たぶん韓国電力公社による製造。「産油国」というステレオタイプに染まった中東のヨルダンで大規模風力発電の施設を目にするのは新鮮な感覚だけど、以前の記事でも触れた通り多くの石油を輸入に頼っているヨルダンにとっては、エネルギー対策として当然なのかもしれない。
ほんの小さな田舎の村にも、立派なモスクが点在している。
ヨルダンも国民のほとんどはイスラム教スンナ派。ただし、イエス洗礼の地ということもあって、少しずつキリスト教の香りが漂い始める。
アフリカ東部を縦走する大地溝帯は有名だけど、実は大地溝帯の北端はヨルダンに至ってヨルダン渓谷を形成している。
死海は即ちこのヨルダン渓谷の底部分ということになるので、東側から死海に至る場合 ヨルダン渓谷の東の谷を下っていくということになる。
途中、絶対誰も来ないそうなところで立ちゴケをかます。
何ともいえない気分になるのは、変わんないなぁ・・・
ヨルダン高原から、渓谷の底へ。
さて、一体自分がどこで海抜を越えるのだろうか、そんな事を考えられる世界で唯一の道かもしれない。
完全に下りきると、今までの荒涼とした高原・岩石風景から、広大な農作地が現れる。
もうここは海抜 -400m の地点。
地中海が近いことから地中海性気候の恩恵もありつつ、しかも海抜が低いことから冬も比較的温暖なので、農作物に最適なんだろうね。
湖畔付近に出てから、死海に向かう道路を北上していくと、やがて死海の南端が見えてきた。
死海の面積は意外にも琵琶湖とほぼ同じくらい。
対岸はイスラエル、いや パレスチナ西岸地区というのが正しいのかもしれない。
いままでアラブ諸国を巡ってきて、一番繊細な問題だと感じるのは イスラエルへの言及のし方だろうか。
どういう原理なのか、到着した夕方頃、死海湖面と空の境界は不明瞭で、まるで遠くの岬尖が宙に浮いているように見えた。
いくつか温泉の湧き出ているという場所を探してみるも、、、
1か所は見つからず、もう1か所は野犬に追いかけまわされて断念。
もう何回野犬とバトってるだろう、しかも向こうが何頭もいるとこちらは退散するしかない。
野良猫に追いかけまわされるなんてないもんなぁ、やっぱ猫が好きだ。
死海の向こうに太陽が沈んでく。
塩分濃度の高い湖面の蒸気のせいなのか、妙に靄がかって幻想的だった。
死海脇の道路は交通量が多い。
ちょっと脇道に入って、と思ったけど 西側は死海になってしまうし、東側はすぐに高原につづく激坂ばかりでよい野営地が見つからない。
仕方ないので、メインの道路脇にあった広めの空き地に居座ることにした。
テントを張ると地元警察の目についてしまいそうなのと、気温がそんなに寒くなかったので、テントなしで野営することにした。
Route
約190km.
つづく
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