こんにちは、世界放浪バイク旅中の管理人です。
ガリポリ半島の先端付近、某所での野営明け 再び半島の各所に残る史跡めぐりをしていこう。
朝。昨日はもう暗くなってしまって良い場所を見つけられず、海岸沿いの駐車場の1画でテントを張ったんだけど 朝沿岸部の警備員さんたちがやってきて、ここはテント泊だめだよーと優しく諭されてしまった。でもなる早で撤収しますってことで何もお咎めなしで済んだ。
これがドイツやスイスだったらそういうわけにはいかないだろうな・・・
なる早で撤収。
ダーダネルス海峡の穏やかな海岸を少し散歩する。海水はすごく澄んでいた。
Sedd el Bahr(Seddülbahir) Fortress; セッドゥルバヒル要塞
少しだけ南下して、ガリポリ半島の最南端までやってきた。
ここには Seddülbahir; セッドゥルバヒルという小さな漁村がある。
小さな湾に、小型の船が沢山停泊している。
さて、城塞東側の城壁に沿って坂を下りていく。
現地の看板によると、この要塞は メフメト4世の母 Turhan Hatice Sultan; トゥルハン・スルタンの援助によって1658-1661年にかけてつくられたという。1660年前後というと、ちょうどオスマン帝国はクレタ戦争などでヴェネチア海軍と軍事的な衝突していた時期で マルマラ海に抜ける軍事的な要所として その防衛最前線の要塞のひとつとして築かれたのだ。
つくられた当時は7つの塔、モスクやハンマームなんかも備えた複合施設的な要塞だったらしい。
今はのんびりと小さな灯台がたって、巨大なタンカー船が行きかう。
南側の海岸から見た城壁。
第1次世界大戦、ガリポリの戦いでは 防衛ラインの最前線として 1914年11月オスマン帝国軍最初の戦死者が出た場所で、
オスマン帝国勝利確定後、1916年1月にイギリス軍がここから撤退していった場所でもある。
つまり、この要塞はチャナッカレ戦争が始まって そしてチャナッカレ戦争が終わった場所なのだ。
2015年から大規模な改修工事が始まったようで、管理人が訪れた2024年の9月時点でもまだ色々と作業途中といった感じだった。
大規模修復前の要塞。
要塞内に展示なのか、無造作に置かれているだけなのか、17世紀当時の砲弾や砲台があちこちにみられる。
こんな機会はあんまりないから、小さい砲弾を持ってみると 想像以上にずしっと重くてこのサイズでも片腕で持つのがやっとだ。
こんなのが空から降っては降らしての攻防を本当にやっていたんだな・・・
建設当時は平均で6.8m あったという要塞の壁。
1次大戦中の大砲も、そのまま放置されている。まだ良い意味でちゃんと整備されてないから 直接触ったりすることもできた。
これはドイツのKRUPP社製 L/22型というキャノンらしい。
そんな感じで要塞の外と中をうろうろした後 近くのレストランで鶏肉がイイ感じのバーガーで休憩。
チャナッカレのテネレ乗りと漁に行く
元の道に戻って今度は西海岸沿いに北上しようかと思ってると、道路にテネレが停めてあったからつい見入ってしまっていると・・・
家の中のじっちゃんが、トルコ語でなにやら色々と言ってくるんだけど全く分からん。
どうやら、これは息子のバイクだから今から息子を呼ぶぞ!ちょっと待ってくれ! という感じらしい。
いやいや別に大丈夫ですから、、、と去ろうとしたけど 少し待っていると持ち主の Ogzkhan.
とりあえず家にあがりなよ という事でおじゃまする。
漁師の家らしく、マグロかカジキかなにかの尾びれが吊り下がってたり、
壁のタイルが港町の家ってかんじだ。
その後色々話して どういう流れか、一緒に漁に出ることになった。
日本語がけっこう話せる Ogzkhan の友達も来て、船の上で準備が始まる。
Ogzkhan は、定置網の網の種類でどれくらい効率が変わるか みたいなことを大学で研究しているらしい。
船内、コントロールパネルと最小限の船室。
BETA MARINE というイギリスの船舶用エンジンが搭載されているけど、実は基幹部のディーゼルエンジンは日本製のKUBOTA製ディーゼルエンジンが使われている。
管理人は全く分からないけど、網の準備ができたようで 出港。
昼間は湾内をぐるっと周遊して湾内から見えるいろんな景色を見せてくれた。
一度帰ってOgzkhan家で昼食をいただく。
おこぼれをもらうにゃん太。
カツオと玉ねぎをオーブンで焼いただけのシンプルなものだったけど、旅中はなかなかこれだけ魚を沢山食べられる機会は少ないのでありがてぇ。
そして夜、再び同じ船で出港。
ライトを使って、水面にわずかに反射する魚の影を頼りに 用意していた網を放り込んで そこから弧を描くように船を高速で走らせながら網を落としていく。
今回はどうやら不漁だったようで、なかなかかからない。
落とした網を回収してはまた落として という作業を何度も繰り返すが どうやら今日は難しいようだ。
もうこの後は、真っ暗な中 写真を撮る余裕もなく ひたすら2人が網をさばくのを見守っていた。
残念ながら大漁!を目撃することはできなかったけど、トルコの小さな港でリアルな漁を体験することができてよかった。
家に戻った時はもう深夜。Ogzkhan が用意してくれた寝室でぐっすりと眠るのであった。