【Republic of Turkey episode 44】イスタンブール備忘録~5. KadıköyエリアとOrtaköyエリア、そして中古ジャケットをゲット

どうもこんつくは、グレートエスケープ中の管理人です。

ひきつづき、イスタンブールでの雑記がつづきます。
実はイスタンブール滞在中に、鉄道を使って少しだけ旅をしたのですが それは一旦スキップして その小旅行から帰って来た後からつづけようと思います。「その他もろもろ」みたいな記事になってしまいました。

Kadıköy エリア

ボスポラス海峡と金角湾を挟んで 大きく3つの半島が向かい合うようなイスタンブール。
その内海峡東側のいわゆる「アジア側」の先端付近にある Kadıköy ; カドキョイエリア。

この日は日曜だったのか、午前中丘の上の方はシャッター街になっていた。
シャッターはほぼもれなく落書きされていて、なかなかいい雰囲気。

Boğa Heykeli; カドキョイの牡牛像。
1864年フランスで製作された後、ドイツに接収され その後 独土フレンドシップでトルコにやってきたらしい。

路地をくねくねして、

海側へと近づいていくと、途中から カドキョイ・マーケットの一画に差しかかっていく。

特に地元産の魚市場は必見。
いろんな種類の魚介が売られてるけど、特に赤い鰓を開いて並べられた Palamut; パラムト(カツオの1種)が印象的。

Kadıköy の夜

別の日に、Muhammet と一緒にやって来た時のカドキョイの様子。

Lahmacun; ラフマジュンという薄ーいピザで人気の外掛け食堂。

ラフマジュンではなくて、Pide; ピデ というトルコピザを食べてみた。見た目はコーカサスのハチャプリにちょっと似てる。

夜の方がだんぜん活気に溢れるカドキョイの飲食街。海沿いまで行くと レトロなトラムが走っている。

カドキョイのフェリー発着場。

2階スペースはパブリックな図書館みたいになってる。これは作業が捗りそうね。

2階部分からバルコニーに出ると、そこから発着するフェリーや海峡を行き交う船を眺めることができる。

イスタンブールでは、フェリーはもはやバスやメトロと同じような公共交通機関。
多くの通勤帰りの人がアジア側とヨーロッパ側を行き来している。

フェリー船体に見える İstanbul Şehir Hatları; イスタンブール市営フェリーの紋章。

フェリーに乗ってみる

まぁ一応というかせっかくだから、フェリーに乗ってみようということで、某日やってきたカドキョイのフェリー乗り場。

チケットの券売機。航路はかなりの種類があるから、間違えないようにする。ちなみに、支払いは以前紹介したイスタンブールカードが使える。

メトロの改札みたいな感じで中に入り、掲示板をよく見て乗り場へ。

乗船。

客室はこんな感じ。

距離は近いから、離岸してほんの十数分でヨーロッパ側が見えて来る。

ヨーロッパ側に到着するや否や、信じられんような豪雨。
皆おしくらまんじゅうでフェリー駅の軒下に入るけど、意外と譲り合い精神がある。

しばらくすると雨は止んで、すぐに雲間から青空が広がるのであった。

Ortaköy エリアと Kumpir

また某日やってきた、Ortaköy; オルタキョイ というエリア。

このエリアの象徴的なランドマーク Büyük Mecidiye Mosque; 通称 オルタキョイ・モスク。
31台スルタン Abdülmecid I; アブドゥルメジド1世の命で 1856年に完成したイスタンブールの中では比較的新しい部類に入るモスクだ。

ほんの少しだけ金で装飾された部分がかっこいいミナレット。

正面ファサードは、古典的なオスマン様式のモスクと異なり、パステルピンクと白を基調としたコの字型の皇室居室で構成されていて、なんだか一見少しミスマッチにも感じる。

内装もこの通り、複数垂れ下がった巨大なシャンデリアや、大きな窓。ロココ様式を彷彿とするような軽快な装飾は、もしもスルス体のメダリオンやミフラーブ・ミンバルがなければモスクではなく、西欧のパレスのような印象の方が強い。

深い色で装飾されることが多い古典的なモスクとは異なって、パステルカラーのような軟らかい色でアラベスク文様が描かれる。

ミンバルとミフラーブもこの通り、白とピンクを基調にした、安直に言うと少しメルヘンな印象さえ受けるモスクだった。

前記事で紹介したヌルオスマニエ・モスクと同様 オスマン古典様式を保持しつつ、外壁の立体的な彫刻や雰囲気はバロック様式をふんだんに取り入れてる。

モスクの裏から見えるのは、15 Temmuz Şehitler Köprüsü; 7月15日殉教者橋。
1973年に開通した、ボスポラス海峡に架かった最初の橋。
2016年に起きた軍事クーデター未遂によって亡くなった市民を追悼して、この名で呼ばれる。

さて、ここオルタキョイ地区には 有名なストリートフードがあるってことで、モスクのすぐ近くにある屋台が密集したエリアにやってきた。

ストリートフードの名前は Kumpir; クンピル
屋台のひとつを選んで、クンピル というと、早速目の前でつくってくれるわけだけど、、、

巨大なジャガイモの中にまずは空洞を作って・・・

そこに これでもか! これでもか! とオリーブ、チーズ、何だかよくわからんもの、よくわからんソースが詰め込まれまくって、

完成。これはすごいボリュームだ・・・
元々はバルカン半島に起源があるらしいけど、イスタンブールで独自の進化を遂げたらしい。

食い切るのにけっこう時間かかったけど、無事オルタキョイのソウルフード(?)を経験できてよかった。

Dolmabahçe Palace (入口だけ)

オルタキョイ地区から、そのまま海沿いに西へ少し進むと、

Dolmabahçe Palace; ドルマバフチェ宮殿がある。元々王宮はトプカプ宮殿がその機能を果していたわけだけど、先のAbdülmecid I; アブドゥルメジド1世は ヨーロッパの宮殿に比してトプカプ宮殿がやや前時代的で機能性に欠けることから、新しい宮殿を建てる。
それが1856年に完成した ドルマバフチェ宮殿だ。

正面入り口。

そこに聳える時計塔。

入ろうか迷ったけど、入場料がなかなかのなかなかで、もうトプカプ宮殿やハギア・ソフィアなどでもかなり入場料を払った後だったから、入口から中をチラ見して、公園にいた猫としばらく遊んで引き返してしまった。まぁこのことを覚えていたら、いつかまた来た時に。

中古ライディングジャケットの入手

さて、イスタンブール編の最初の方でお話したとおり、キルギスの〇ソ洗濯屋のせいで完全にその機能性を失ってしまった Aerostich のジャケット。PTT でアメリカの工場に送り、新品を用意してくれることになったものの、それが届くまでずっと待ってるわけにもいかないし、New Aerostich が届くまでの間 着る事ができるなるべく安いジャケットを探すことにした。

そんなわけで、イスタンブールアジア側にある 車屋やバイク屋、用品店が集中したエリアにやってきた。

Motomax は日本でいうところのNaps や2りんかんみたいな総合用品店。

なかなか日本では見た事の無いブランドのジャケットやグローブが置いてあって、めっちゃ興味深いけど、ジャケットの金額は完全にオーバーバジェット。

フロントホイールのバルブキャップがいつの間にかなくなってたから、もののついでに・・・と思って探していたら、
この工場のメカニックの人が奥から取り出してきてくれたこのキャップをタダでくれた。
ありがてぇ。このバルブキャップは、それから9カ月経った今でも しっかりフロントに嵌っている。

小さな用品店にも入ってみる。

大同のチェンや日本製のユアサなんかも発見。

ハスクやKTMのディーラーもあった。

KTMの見た目はどうしても好きになれんのだけど、ハスクのNorden はかっこいいと思う。
ADV系の見た目のかっこよさでいえば、単眼のNorden 2眼のDesert X 4眼のTenere ってのが個人的な好みだなぁ・・・
MVのLuxy Explorer はちょっと別枠。

店内には特にハスクの純正ウェア類もあって、ゴア適用だしめっちゃよさげだったけど・・・
当然予算外。

そしてやってきた、中古専門店。

店内は中古のジャケットやパンツ、ヘルメット、

グローブにシューズまで、、、かなりの品ぞろえ。
最近のインフレ物価高で 新品よりも中古を好む人も多いようで、この手の中古店はけっこう発展してるらしい。

結局、このお店で 「30€・そこまでひどくない」 ジャケットを発見したので、数日悩んだあと、再び買いに来た。

おまけ

Muhammet 宅近くのガソスタにて。

つづく

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