【Kingdom of Spain episode7】スペイン南部に広がる奇怪地形 Badlands へ

こんにちは、世界放浪2輪旅中の管理人です。

ムルシアを去った後、名残惜しいようにスペイン南部の大自然をノロノロと移動。Sierra de Carzola; シエラ・デ・カソルラ山系の特異な地形を楽しみながら 徐々に海峡へ近づいて行きます。

※この記事は2024年12月ごろの出来事を書いています。

Gorafe砂漠に広がる Badlandsへ

朝、エンリケ王子の監視塔のお膝元(?)で 突き抜けた快晴の元起床。

ティスカルの峠を越えて、南側へと抜けていく。

オリーブ畑の緑緑しさから、まるで中東のような乾ききった台地まで・・・

途中、橋を渡るときに下をみると、、、何とも香ばしいオフロードが・・・
スルーすればよかったものを、

わざわざ下りていってダートを楽しむ。いつから敢えてこんな道に突っ込むようになってしまったんだろうか・・・
フル積載テネレでぎりぎり通れるくらいの細いオフロードで、すぐ脇は深い崖になってる。

地図上にないトレイルで、このまま進んでどこに抜けるのか分からないから わずかに道幅の広がった場所でえっちらおっちらUターン、

元の舗装路に戻ろうとするところ、かなりデカい石がごろごろしているところで転倒。
まぁこれくらいは無問題だぜ、と余裕ぶっこいて三脚たてて写真撮ってたけど、、、

橋の上に戻る最後のパートでこの有様。

乾燥した砂利の下は想像以上にふわふわの砂になっていて、急な登りで完全にスタックしてしまった。
荷物下ろして空気圧限界まで下げてもだめ。
道幅が狭すぎて、倒して引きずる事もできない。

いよいよこれは自力ではどうしようもないぞ・・・ と判断して、橋上まで徒歩でのぼって誰かが通るのを待つ。
が、クリスマスイブのこの日 ほとんど車が通らない。
数十分待って2~3台車が通るも、なかなか止まってくれない。
と思ってると、1台の車が止まってくれた。

彼に事情を伝えると スタックしたバイクのところまで下りてきてくれて なんとか2人でリカバリー。
クリスマスイブにこんなところで荷物満載の大型バイクスタックさせてる日本人がいるなんて、本当に迷惑で意味不明な事だっただろう・・・ごめんなさい、そして ありがとう🙏

登りきるのは不可能だったから、バックで坂下に戻して この道を抜けることに。

結局、どこに抜けるかわからなかったこのダートは、しばらく行くと穏やかなフラットダートになって、小さな村の間を抜けて舗装路に戻るのであった。最初からそうすりゃよかったんだよ・・・

気を取り直して、また南側へと進んでいく。

Acueducto de Santa Catalina.
農業や生活用水の確保のために19世紀末につくられた水道橋。

ここから、Sierra de Cazorla; シエラ・デ・カソルラ山脈の南端地帯に入って行くオフロードへ。

Los Coloraos; 赤い大地 とよばれる 赤色の堆積岩と粘土層の織成す独特の地形が広がる。

極度な乾燥と、稀な集中豪雨によって そんな堆積岩と粘土層が浸食されてできる典型的な Badlands 地形だ。

なにもかもが区画化・整備化されているような印象の西欧にも こんなようなオフロードが実はまだまだ沢山ある。
今回は沿岸部しか走れなかったスペインとかフランスも いつかシェンゲン丸々1国に費やして まだ見ぬオフロードを探し求める旅も面白そうだ。

背の高いススキみたいな植物が風に揺れて なんだか秋みたいな雰囲気のなか

人も車も自転車も、ひとっこひとり通らない道を走っていくと、

途中から落石で道が塞がっていた。

引き返して迂回路を探すけど、灌漑用なのか この辺りを網の目のように網羅する小さなカナルが行く手を阻む。

灌漑地帯に植林されたポプラの若木が 葉を落として裸になった間を抜けて、

途中みつけた絶好のロケーションにテントを張る。

設営を終えて一息ついていると、最近世話になった人たちからメッセージが届いている。
「クリスマスイブはどこで過ごすんだ?」
「今日はとても大事な日だよ、君は元気にしてるかい?」
電波が無いから返信できないけど、心の中で礼を言って スペインのバッドランズで1人野営だよ とつぶやく。

半径数十キロは誰もいないんじゃないかという感覚の中、クリスマスイブねぇ・・・とか思いながらバーナーの炎を眺める。

家族や友人と過ごすクリスマスは、それはそれで格別だったけど、
ひとりぼっちテントの中で過ごすそれもまたなかなかオツなもんだ。スペインの Gorafe; ゴラフェ砂漠 頭上に広がる満天の星の下そんなことを考えながら眠りに落ちるのであった。

つづく

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