【Kingdom of Saudi Arabia episode 15】ナバテア人の遺産が眠る街 Al Ula アル・ウラへ向かう

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

メディナを去り、世界遺産 マダイン・サーレハの遺跡がある Al Ula という街を目指します。

ここまでのルート

Khaybar の街に寄ってみるも…

思っていたよりも道路の舗装状態は良かった。
おそらくごく最近に再舗装されたように見える。

サウジアラビアの西部を南北に走るヒジャーズの山々、それらの間を縫うように進んでいく。

標高は上がったり下がったりしながら、気候は平均して25℃前後ととても気持ちいい。東京はきっともうかなり寒くなってるんだろうな。

途中、Khaybay; カイバー という街に寄り道する。
カイバーはイスラム以前、アラブ系のユダヤ人部族が暮らしていた地域だという。
アラブ系ユダヤ人??
さらっと書いてみたが、今日では共存し得ないこの言葉にも 当時の価値観に置き換えればさほど大きな意味はなかったのかもしれない。
7世紀以前の時点でなにをもって「ユダヤ人」としていたのかは不明だけど、少なくとも今の基準で考えれば アラブの血をもったユダヤ教を信じる人というだけの事だからだ。

さて、ここには カイバー歴史都市という遺跡があるので寄ってみたのだが、

Visit Saudi の HP で記載されていた通り、残念ながら現在は長期のメインテナンスで遺跡の奥に入ることはできなかった。
写真はセキュリティの兄ちゃん。
案の定 「コーヒーでも飲んでけよ!」と複数人に取り囲まれるが、先を急ぐとヤンワリ断った。

かろうじて道路から見える部分は、以前の旧住居跡と思われる。

1980年代までは住人がいたというこれら住居は、洪水や土地の劣化に伴う住民の移動に伴い廃墟となったのだ。

遺跡には入れなかったけど、カイバーの廃墟とテネレの写真が撮れたからOK.

Al Ula へ

カイバーからアル・ウラへの道は、やや舗装状態の悪い狭い道だったり、

ナツメヤシの茂るオアシス、東部に戻ったかと思うような砂漠、

低木がポツリポツリと生える平原、

そしてやっぱり山脈など、多様な景色の変化がある。

 

道も適度に曲がりくねり、バイクで走るには最高の道がつづく。

何も変化のない砂漠を何百キロも直進する みたいなのに比べると、だいぶ精神的にも楽だし、行程を楽しめる。

そして Al Ula の街に着いた。

Old Town の周辺は大規模な工事中。
各地、観光地への整備が急ピッチで進められている。これら全て、Vision 2030の一環だろうか。

アル・ウラに着くと、周りには奇妙な形をした巨岩が無数にそびえたっているのに気づく。

Route

約415km.

Winter Park でチケットをゲット

さて、世界遺産マダイン・サーレハへの入場にはチケットが必要と聞いたのだけど、ろくに調べてこなかったせいで どこでチケットを買うのかもよくわからない。

が、適当に道行くおっちゃんに声をかけると、
Winter Park に行けばいいよ」
と教えてくれた。
どうやらその Winter Park とやらにヴィジターセンター的なのがあるようだ。

そしてやってきた Winter Park.
とても綺麗に整備された大きな公園で、地元の人たちの憩いの場となってる様子だった。
さて、どこでチケットが買えるんだろうか・・・

いろいろと聞きまわった挙句たどり着いこの小さな建物。”Royal Commision for Al Ula”の文字がある。
結局、ここでチケットを買うことができた。
この日の分は終了していたので、翌日朝一 9:00~ のチケットを申し込んだ。

チケット代: 95 SAR = 約3480円
その場でemailアドレスを登録すると、そのアドレス宛にチケットが送られてくる。

実際のチケット。

公園のベンチでお湯を沸かし、簡単な夕飯を食べたり、公園内に来ていたフードカーでシャイ(紅茶)を買って飲んだりしつつ、時間を潰す。

Winter Park から少し離れた奇岩前の砂地にテントを張った。
暑くもなく、寒くもなく、野営にも最高の気候だ。

つづく

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