【The UAE episode 14】Ras Al Khaimah ラスアルハイマへ

こんにちは、グレートエスケープ中の元勤務医です。

アブダビ首長国第2の都市アルアインを去り、次に目指すのはラスアルハイマです。
ちなみに、ルートは行き当たりばったりで決めています。

Ras Al Khaimah への道

Jebel Hafeet 山は、朝6時頃から意味不明な強風が吹き荒れ始めて、こりゃあヒルバーグの10mmポールもあぶねぇ!と思ってテントを撤収。
その後チェアに座ったまま3時間ほど2度寝してしまい、ようやく走り始める。

そしてまさかの雨が降ってきた。
アルアインの7~8月の降水量は1~2mm程度とごくわずかなので、これはこれで珍しいことなのかもしれない。
ただ、オマーン沿岸部の都市サラーラのように、中東砂漠気候に属しているのも関わらず 夏によく雨の降る地域もある。今は7月なので、これは南西からくるモンスーンの影響だ。もしかしたらインド洋~アラビア海からのモンスーンの影響が、ここアルアインにま及んでいるのかもしれない。

アブダビ首長国に入ってからのガソスタはほとんどが国営の石油会社 ADNOC(Abu Dhabi National Oil Company)。

アルアインを出て北上する道は、ほとんどオマーンとの国境すれすれを通っていく。
一度沿岸方向に出てから北上するルートの方が早いんだけど、内陸部の方がおもしろそうなのでこっちにしてみた。

途中、この辺がスレスレゾーンかな、という場所を降りて、なにやら植林地帯を歩いて抜けてみると、

あった、国境。
随分いい加減なもんやねぇ とか思いつつも、国境というのはなんともいえない緊張感があるもんだ。

砂のサラサラ具合は、鳥取砂丘のそれとほぼ同じ。

途中、常に東側からの強風に煽られて怖かった。
動画にもあるように、砂塵がまるで生き物のように道路を右から左へ流れていく。
車体にずっと右側のウェイトをかけ続けないと、どんどん左へ流されてしまう。
瀬戸大橋の強風がずっと吹き続けてる感じ。しかも砂だらけ。

この風の正体はなんだろうと調べてみると、シャマールなのか?とも思ってみた。春~夏にかけて一番強くなり、かつサウジアラビア以南では北東風となることから、色々一致するけど、人的被害を生むほどのものではないから違うか。
おそらくペルシャ湾~アラビア海からアラビア半島にかけての局所的な海陸風だろうか。この時期のモンスーンは南西風だけど、もしかしたら部分的に色々な方向に風が吹いているのかもしれない。

更に北上し、フジャイラよりも40~50km手前くらいの地点に来ると、風景は採掘鉱山のようなものに変わってくる。
それらを運搬する大型のトラックも増える。

ラスアルハイマ首長国はUAEを構成する首長国の中では最も北側に位置する。
石油はほとんど産出しない代わりに良質な陶土を含む山岳地帯に恵まれていて、石材を用いたセメント業も盛んというから おそらくそれらの採掘現場が近づいているんだろうか。

鉱山地帯(?)を抜け、道はやや北西へ向き 再び沿岸部へと向かう。

 

ラスアルハイマ首長国の主都、ラスアルハイマに近づくと、再び平坦な荒涼地帯へと変わり、

やがて郊外のラクダ放牧地帯や、モービル系の工場などがぽつぽつ現れ始める。

市内へ入る直前、「Ras Al Khaimah Internationl Airport」が見える。
ずいぶんいい感じにヤレた色合いの飛行機がずらり。

Route

約240km。

途中、断続的にかなり強く雨が降ったおかげで、気温はだいぶ快適に感じた。
その代わりといっちゃーあれだけど、雨と強風(砂つき)でおっかなびっくり&スマホもシールドもGoProすげー汚れた。

ラスアルハイマは人口30万ほどの都市で、今までのアブダビやアルアインに比してかなりローカルな印象がでてきた。
また、少しだけこの街に滞在してみようと思う。

おまけ

アルアインで見た、なんかかっこいいカセットストーブ。

つづく

管理人の旅を支える道具たちはこちら↓↓↓